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ただ今嫉妬宮発動中!

第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★



さっきのへたれ君とはえらい違う。


一体、どこにそんなスイッチがあった
んだよ?


N「フッ……ンンッ……」


上から、体重を乗せられた形でされる
もんだから、俺は本当に動けない。

……ただ、こんな急な乱暴なキスでも。

多分、俺が本当に苦しくならないよう
ギリギリの所で、身体を少し浮かせて
くれてるようで。

こういう状況でも、そんな気遣いを見せる
翔の行動に一つ、気付かされた。



でもよっ!



さっきから、何度も押し付けられるようなキスを
受けてる俺は、重なってる所の全ての体温が
だいぶ上がってるのを感じ始めていた。


手首をまだ、がっつり拘束されてる
ままなもんだから、動けねぇし。


翔が、ふいに強引に押し付けてきていた
唇を少し離して、顔を上げた。 


……と同時に目を開けると
すぐそこに、綺麗な大きな2つの目と
目が合った。


……。


S「和……いいんだよな?」


聞いたこともないような、こいつの
低い声に俺は一瞬だけ、たじろいだ。



N「……俺、もう帰るつもりだったんだけど?」



スイッチの入ってる翔にわざと
冷たく突き返す。


S「……こんな可愛い人が、あんだけ誘って
 くれてたのに俺……ヘタレにも程があるよな?」



……………………。



そういう事。


あんたの急に入ったスイッチの原因。


好きな奴が誘ってんのに、俺は応えて
あげようとしなくて、ごめんね。
みたいな?


……つかさ、俺は演技なのよ?


あくまでも、潤からお前に離れてもらう為に
俺に溺れさせて……って


そんなのが一瞬さ。
今されてるこの状態で、忘れそうに
なった自分にも、ちょっとびっくりしてる。


それくらい、こいつの今俺を見る視線や
表情に惹かれてしまってる。


自分が、信じられない。
こいつに、そんな事感じるなんてさ。

俺……


どうかしちゃった?

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