ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
夜になってもまだ潤は帰って来ない。
こんな事は初めてだ。
連絡も、勿論ない。
どこ行ってんだか。
お前が帰る所は、オレの所しかないだろうが?
23時を回った頃。
窓の外から聞こえる、ザーッという雨の音。
カーテンを開けると、窓に打ち付けるくらいの
激しい雨が降っていた。
……潤
スマホだけは持って飛び出して行った潤。
もうすぐ日付が変わって
俺らの誕生日になるじゃない。
……どこ行った?
傘もねぇし。
お前、すぐ風邪ひきやすいだろ?
もし。
俺よりあいつを想って雨に濡れて、風邪でも
ひこうもんなら……
お前、マジ馬鹿だよ?
手元に握りしめていたスマホを見る。
アドレスのトップに登録してある
「潤」
の番号を押した。
トゥルトゥルトゥルトゥル♪……
数回コールしても出る気配が、ない。
……。
妙な胸騒ぎがした。
双子特有の……
俺らにしか分からない感覚的なもの。