ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
頭をハンマーで後ろから殴られたような感覚
がして、グラッと一瞬眩暈がしたのを感じた。
……なんて?
潤
J「だから……もう和に会えない」
受話器越しに、雨がザーザー降っている音に
混じって予想もしていない言葉が
耳に入ってきた。
N「今どこ居んだよ?」
それだけ言うのも俺はやっとだった。
J「……」
N「おいっ、潤っ」
ザーザーいってる音しかしない。
聞いてるんだろ?
潤、何考えてんだよ?
俺が今も感じている、双子特有のあの
独特の共有する感じは……
これだったのか?
N「潤っ」
再び受話器越しに潤の名前を強く呼んだ。
受話器を持つ手が震えているのが自分でも
分かっていたし、潤が向こう側で
一体何を考えているのかっていうのも
想像出来てしまって……
柄にもなく、その震えてしまっている手を
抑える事が自分でも出来ずに、酷く動揺を
隠せない事に恐怖を感じていた。
N「じゅ‥」
J「和、愛してる……双子の兄弟として……
……さよなら……」
ツーツーツーツーツーツー……
ちょっ……
潤
潤
潤
ねぇ……
潤
ウソだ
いかないでよ