ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
身体が震える。
潤を思うとどうしようもなく
さっきから溢れてくる涙が止まらない
潤を探しに行かなきゃいけないのに……
震えて身体がいうこときかないし
潤
潤
潤
俺……
お前をそんな
苦しめてただけだった?
さよなら……なんてさ
兄弟に使う言葉じゃないじゃない
どこに
行こうとしてんだよ
嫌な考えがさっきから感覚的に襲ってきて
身体がガタガタ震えて
俺……
どうしようもないじゃん
潤がいないだけで
こんなんなるんだから
潤
潤
……
頭ん中全然整理仕切れず、身体も言う事きかない
その時握りしめていた、手の中のスマホが
ブルブルと震えた。
潤!?
画面を急いで見てタップしようとしたら
そこに表示されたのは
「翔」
の一文字だった。
N「……もしもし」
S「あ!出た!和?大丈夫?ゴメン。俺心配で…
潤は?帰ってきた?」
翔が、こんな時間にまた心配して電話をかけて
きた事に俺はぐちゃぐちゃな気持ちのまま
N「……さよなら……って」
S「えっ?なに?」
俺の声が小さくて聞こえなかった翔が
また聞き返す。
N「潤、さよならって……」
S「は?さよなら?……ってなんで?!
帰ってきてないの?潤どこにいんだよ?
和?和はうちにいるの?」
翔が電話の向こうで慌てているのが分かる
N「……」
S「和?大丈夫か?しっかりしろ!兄ちゃん
だろ?」
その翔からの「兄ちゃん」という一言に
ピクリと俺の身体が反応した。