ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
潤が俺の前から消えるって事が想像もつかなった
産まれた時からずっと一緒で。
いや、産まれる前から一緒だったと俺は
信じていて。
自分だけを愛して。
潤は俺のものってずっと思いつづけてきて。
でも、今隣に座っているこいつに潤の心は
惹かれているのに気付いて……
こいつが消えればって思って
ゲームを仕掛けた。
でも、もうゲームオーバーだ。
しばらく隠して、こいつがおれに堕ちて
潤から離れてくれたらいいと思って仕掛けた
ゲームも。
俺の誤算で、とんでもない展開になった。
潤
潤
潤……
震えが止まらない
ビクッン
な……に
ふいに隣にいた翔に抱えていた頭ごとふわりと
抱き締められた。
S「和、大丈夫……潤は絶対無事に見つかる、ね?」
昼間。
こいつの部屋で
こいつと抱きあってキスした時に香ってきた
あのいい香りがフワリと鼻を掠めた。
それから、こいつは俺の震える両手をグイッと
両手で掴み直して、
S「和、ねぇ…さっきさ…大事な人の所に帰るって
言ってたよね?……潤の事なんだろ?
潤は特別ってこの前も言ってたし……」
目が合う。
翔の表情はどう思ってるかよく分からない感じで。
俺は黙って、翔の目を見ていた。
S「兄弟が大事なのは、当たり前じゃん?」
……。
S「でも、俺にとっても、友達の潤も大事だから
さ、心配なんだよ」
……。
S「和のこと……俺、好きになっちゃって、
ごめん。でも、和とも出会えて本当に良かった
って思ってる。潤のやつにさ、会ったら
ちゃんと俺、自分の口から言って謝るからさ」
……。