ただ今嫉妬宮発動中!
第4章 嫉妬宮その2~N×J×S★更に続きの章★
優等生野郎って
初めて会った時から思っていた印象。
目の前にいるこいつは
多分、心の底から思っている本音で俺に
語りかけてるんだろう
何にも知らずに。
俺は他人にここまでは絶対出来ないだろうから
こいつの言葉が上手く飲み込めなかった。
なんで、こんな優しく出来るんだろう?
……。
お前さ、
本当の俺と潤の関係を知ったら
今のセリフもう一度言える?
……。
S「とりあえずさ、どっか近くのコンビニとか
公園とか……雨降ってっから、うーんとりあえず
その辺を回ろうか?」
翔がそう言って運転手に、「出して」って
合図した。
震えていた身体と手はさっきより治まっていた。
こいつが、今も俺の右手をしっかりと握って
離さないから何故か俺もそのままにしていた。
こいつの体温が抱き締められていた身体と
今も、手からじんじん伝わってくるから
どういう訳か、不思議とさっきより俺も落ち着いて
車の中から、外の景色を見て潤がどこか
その辺にいないかって、確認出来るほどの
余裕が出来た。
S「あのさ……潤にもう一度電話してみ?」
N「え?」
S「もしかしたら出るかも知んないじゃん」
N「……うん」
ポケットからスマホを取り出して潤の番号を押す。
「お掛けになった電話番号は現在使われていない
か電源が入っていないためお繋ぎ出来ません」
ナレーターの声が虚しく耳に響いた。
N「……電源、入ってない」
S「マジかよ」
……。
潤……
車の窓に当たる雨が強くなってきてるような
気がする
潤
無事でいてくれよ