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その裸体を晒しながらもキッとこちらを紅い瞳で睨みつけるレイラにソウが近付き、そっと頬を撫でる


それを頭を振って振り払うと睨みつけながらいつもより低い声で言葉を発した


「貴様ら…今すぐあたしを解放しろ。さもないと問答無用でお前等を殺す」


今まで生きてきた中で1番ドスの効いた声を出したレイラはこれで鎖をはずしてくれるだろうと思っていた。


人間如きが、ヴァンパイアに逆らう訳がないと。


たしかにそのレイラの考えは当たっている。丸腰の人間がヴァンパイアに脅されれば勝つすべもなく殺されるだけである。


しかしレイラは未熟だった。考えも浅はかで甘い。そしてこの男達は普通の人間より異常だったということ。


一向に鎖を外さない男達に目をやると笑いをこらえていた。


「プッ…アハハ！頑張って虚勢張っちゃって笑える」


「なｯ…虚勢なんかじゃない！あたし達ヴァンパイアが本気を出せば人間のアンタ達なんかすぐに殺せるわ！」


「だーかーら、そんなにすぐ殺せるなら今すぐ殺して逃げればいいじゃんって話だよ。本当は自分で鎖を外すことも出来ないんでしょ？」


「ククッそう虐めんなよシン。でも威嚇してる気かしらねーが加虐心がそそられるだけで威圧感も全くねェな」


「強がり可愛い…」


シンと呼ばれる男が言ってることが図星でレイラは黙ってしまう。確かに今この状況を抜け出すことはレイラには不可能だった。