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ヴァンパイアに鎖の愛を

第2章 ソウ

まだ温かい血が身体に流れてきてレイラは自身に段々と力が沸いてくるのがわかった。


もう既に十分の血液量を吸ったのがわかったがもっともっと血を吸って早くこの男を殺してしまおうとじゅるじゅると飲むレイラ


そんなレイラを知ってか知らずが先程まで大人しく血を吸われていたソウはレイラの腰を掴むと下からドンと突いた


「ッうあ!?」


いきなりのことで首筋から口を離してしまうレイラ


「…吸って殺そうとした?」


「えっ…な、で…ッ」


見透かすように言うソウに驚きながらも下から突かれていて頭が回らない


「血吸わせたのは吸血で殺そうとされても突いて止めさせようと思ったからだよ」


初めての吸血では人間を殺してしまうということをもちろん知っていたソウは何も考えなしに血を吸わせた訳ではなかった。


もし血を吸いすぎていたら突きまくって止めればいいと異常な考えをしていた。

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