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ヴァンパイアに鎖の愛を

第3章 シン

白く細い身体に火照った顔、そして未だに涙を浮かべながら睨みつけるその少女にシンはゾクリと身震いをした。

「っね、ぇ…はぁっぅ…な、したの…はぁっは」

ほぼ喋れていないレイラの言葉だったが、シンには何と言ったか分かっていた。

「"何をしたか"って?それはね…」

そう薄く笑いながらシンはレイラのお腹をつつとなぞった。ただそれだけでレイラの身体は魚のようにビクリと跳ねた。

「あっな、に…こ…っぅれ」

レイラは目を開きながら突然やってきた痺れるような快感に打ち震える。

レイラはただ先程から呼吸が荒いまま治らず、身体が熱かったのでシンが何をしたのか聞いただけだった。

「…クスッもう全身が性感帯みたいに気持ち良いでしょ?まぁアレだけ媚薬に浸かってたからね」

媚薬?どういうこと?

と呼吸を乱しながら混乱するレイラにシンは馬鹿にしたように笑った。

「バスタブに張ってたあのピンクの湯だよ。あれは俺が作った即効性の強力な媚薬なんだ。ヴァンパイアだから量もかなり多くしてみたけど…その様子じゃ普通の量でも良かったみたいだね」

俺は先に薬を飲んでおいたから媚薬は効いてないんだなんてニコリと微笑む男の顔はレイラにとって悪魔に見えた

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