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ヴァンパイアに鎖の愛を

第1章 終わりの始まり

それから何回も何回も無理に引っ張ってみたが、痛みが強くなるだけで取れる気配はない。


「いたい……っ………」


既にレイラの足首は血でぐちゃぐちゃだった。


レイラはヴァンパイアとしてはまだまだ未熟。その彼女の回復速度はいくらヴァンパイアといってもただの人間より少し早いくらいの速度だった。


なので足の傷はすぐに消えるわけもなく、悪化する一方だ。


目に涙を滲ませながら、レイラはその足に目をやると余りの重症さにくらりと意識を無くして倒れてしまった。


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