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ヴァンパイアに鎖の愛を

第1章 終わりの始まり

パチリと音が聞こえそうな程大きな紅い瞳を開けたレイラはまだ覚束無い頭でん〜と若干寝惚けながら周りを見渡す


あれ、あたしどうしたんだっけ…


確か兄と喧嘩して、家を出て、それで足を怪我して…ふよふよした記憶が段々と鮮明に蘇る。


「そうだ、足…!」


と勢い任せに足を見ると………否、顔を下に向けたところでぴきりとレイラの顔が引き攣った。


レイラの身ぐるみは剥がされており、下着なども一切身につけていない生まれたままの姿になっていた。


その上、両手首を頭の上にあげるような形で手錠と鎖で繋がれていて立て膝をつくようにしていた両足首にもそれぞれ鎖が繋がっていた。



ガシャガシャと無理矢理手足を暴れてみてもその手錠と鎖は取れるはずもなかった。


「なんなの、これ…?!」


この状況に不安と恐怖、焦燥を覚えたレイラは涙が滲むのが分かった。


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