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ヴァンパイアに鎖の愛を

第1章 終わりの始まり

そんな時、遠くからこちらに近づいてくる足音が聞こえてぎゅっと拳を握る。


一体あたしをこんな目にあわせたのは誰なの?と震えながらも足音の方を睨みつけていると現れたのは美しい容姿の3人の男だった。


「…ぁ…おはよう」

先頭をきって入ってきたのは黒髪で黒の瞳をした何を考えているかわからないような男だった。しかも発言は場違い。


「ヒュー!ヴァンパイア属の女にしては良いカラダしてんじゃんよォ」

続いて入ってきたのは褐色肌の茶髪の男。ほかの2人と違って程よく筋肉のついた体つきの割に頭は悪そうな奴だ。


「童顔な顔して意外と巨乳って奴?」


そして最後にゆったりと来たのが二重の青い瞳、青髪に女のように白い肌をした可愛い顔をしているが小生意気そうな男だった。


そんな顔だけが整った彼等を見てレイラはほっと安堵の表情を見せた。


もしかしたらこんな仕業をするのは自分達と考え方の違いで敵対しているヴァンパイアかなんかだと考えていたが、人間ともなれば話は別。


人間など人捻りで殺せるだろうとレイラは考えていた。だが、レイラは人を殺めた経験などなくただ周りから聞いた体験談なだけであるが。

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