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テントの中でなんとやら

第2章 謎の生物

 再び、上空に巨大な鳥の姿が見えた。

 考えたら、あれを写真におさめた方が、スクープのような気がする。

 よく見ると、また人の姿が……。

 おそらく、さっきの気持ち悪い女だと思われる。

 何者かはわからないが、こっちに向かってくるということは、繁からの返事が来たのだろう。

 双眼鏡を覗いていると、なにやら肩をつつくものが……。

「え?」とその方向に、目をむける。





 さっきの女だ。







 いや、あれは誰?

 あの怪鳥に捕まってるのは誰?

 獲物?

 てか、こいつは、どうやってここまで来た?

 女は、俺に折り畳まれた、1枚の2月と書かれたカレンダーをくれた。

 やつからの手紙だな。

 俺は、さっそく手紙を読んだ。


『大変だ。さっき、ピー・タアパンを見付けた。だが、怪鳥に連れ去られてしまった。』

 いや、あれ、ピー・タアパンかい!

 え、怪鳥に捕まったピー・タアパンて……。

 てか、ピー・タアパンじゃなく、ピーターパンだよな?

 薄々は気付いていたが、ピーターパンだよな。

 変な切り方されると、よくわからなくなるが、ピーターパンだよな。

 俺は、続きを読んだ。

『おそらく、こっち側にティンカーベルがいるはずだ。大きな音をさせると、すぐいなくなる。だから、見付けたら明かりをつけて合図をする。ちなみに、その女は、ゾンビだ。大人しいし、言うことを聞いてくれるが、残念ながら、ふられてしまったよ』

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