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元デリヘル受付嬢☆お仕事奮闘記

第3章 面接

彼女が事務所に来たのは、夏。
確か、時間帯は夕方頃。
よく覚えてるんです。
何故なら、普段なら事務所に誰かがいる時間帯。
人妻さんは大体夕方には仕事を終わらせるので、一斉に事務所に精算に来るんです。


が、その日は誰も戻ってきませんでした。
精算が入ると、面接に来てくれた方を無駄に待たせてしまうのでちょうどよかったかも。くらいに考えてました。


駅に着いて、面接予約の方から電話が。
徒歩10分もない距離を、電話で誘導します。


少しボソボソ喋る人だなぁ…くらいにしか思っていなかった私。
業界未経験らしいし、緊張してるんかな?


そして、事務所に到着。


インターホンが鳴り


『○○といいます』

「はぁい(*´▽`*)お待ちくださ~い」


ドアを開けて





……





思わず、もう一度閉めたい衝動にかられる。


すみませんヽ(;▽;)ノ
本当にすみませんヽ(;▽;)ノ


わざわざ足を運んでもらったのに失礼な事言って…






でも…
怖いんです。


極度の猫背で、髪は肩までの長さでバサバサしている。


スレンダー…過ぎて筋と骨が浮き出てる(;つД`)


勿論、顔にも余計な肉はついていないので…
こけた頬に落ち窪んだ目…
まだ40歳代なのに、口の周りにはシワだらけ。


一応写真は撮ったけど、送るまでもない…


十人十色とはいえ、お客様に紹介出来ないよー(;´Д`)

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