あたしの好きな人
第2章 魅力的な友人
そっと優しく、壊れ物を扱うように、ベッドに下ろされて、
ゆっくりと着ている服を脱がされた。
真っ直ぐな瞳が、あたしの体に、隈無く目に焼き付けるかのように、
真剣に視線が注がれた。
熱い視線が体に絡まり、黒い瞳に犯されるような、変な気分になった。
あたしの体から視線は反らさずに、自分の服も脱いで、均整の取れた、筋肉質な肌が顕になる。
見た目細いのに、綺麗な筋肉のラインが、セクシーな男の色気を感じて、
すごく、そそられた。
あたしの体も裸にされて、胸が肌が顕になり、恥ずかしくて、手の平で胸を隠そうとした。
「……駄目です。全部俺に見せて?……体の隅々まで、咲良さんの恥ずかしい場所も、全部見るから……」
部屋の明かりはまだつけてはないから、薄暗い視界の中、時々車の走る音がして、
その度にうっすらと、明るく照らされてしまう。
日野くんの綺麗な顔が、ゆっくりとあたしの体に近付いて、キスの雨が振り注ぐ。
「こうしてまた、咲良さんに触れられるなんて……夢みたいだ」
チュッ、ちゅう、
音をたてながら、首筋からなぞるように舌が這い、時々キスを落とされて、
優しい感触と快感に、ぞくぞくして震え続けて、ぴくりと体が震える箇所を、また、重点的に刺激を与えられる。
「……はっ…っ、……あっ…っ、……あぁっ……っ」
ベッドの上で体をくねらせて、悶えてしまう。
日野くんに触れられる箇所が熱くて、じわりとした熱が下半身にたまっていく、
身体中に日野くんの舌が這い、舐められて、時折キスを落とされて、もったいぶるように、胸の周辺から舐められる。
日野くんの指先がやっと、あたしの胸の尖端を、軽く擦り、むくむくと大きくなる突起を、
軽く何度も摘ままれた。
「あぁっ……ん、……やぁ…っ、そればっかり……っ、……舐め…て…?」
何度も軽く摘ままれて、中途半端な刺激にもどかしくなる。
両手で両方の胸の尖端を、きゅっと摘まんでた癖に、あたしが言うと、片手を離して、いきなり下着の中にスルリと指を潜らせ、
あそこをなぞるように触れられる。
「……あぁっ……っ、んんっ…!」
「……凄い…、前も思ったけど、咲良さん、敏感過ぎ…、もう、こんなに濡れてるんだ?」