あたしの好きな人
第6章 怒りの矛先
「昨日したばかりだから?」
「……っ!」
「言ったろ?そんなの関係ねぇって、どんだけお前に片思いしてたんだと思ってんだ?そんなんで怯む俺じゃねぇ、舐めんなよ、咲良」
エッチするのを断ったのに、堂々とドヤ顔でそんな事を言われてしまう。
今度はあたしが呆れる番だった。
「やっぱり馬鹿だ、岳人ってば馬鹿だ」
「……うるせえよ、いいから黙って俺に抱かれろ」
じっとお互いに見つめ合って、どちらともなく唇が重なり、舌を熱く絡め合う。
角度をお互いに変え、貪り合い、抱きしめ合って、ベッドの上にゴロリと転がり、
体勢が変わり、あたしが岳人の上に乗り、長いキスを続ける。
主導権が変わり、あたしの舌が岳人の口の中に侵入する、舌を絡めて、岳人の舌が逃れて、
あたしの口の中に侵入するのを阻止する。
ちゅう、ちゅちゅちゅっ、ちゅるる、
ゴロリとまたベッドに転がされて、岳人があたしの体の上に覆い被さる。
口の中に呆気なく侵入されて、舌を絡められ、なぞられて吸われた。
「んん~、…あっ…はぁ……っ」
ちゅぱ…っ、
濃厚なキスからやっと解放されて、キスだけで体がピクピク震えて、熱い呼吸を繰り返した。
「キスだけで軽くイくとか……エロいな、マジで開発されたのか」
ハァ、熱い呼吸を繰り返し、岳人の姿があたしのドレスに隠れて見えなくなる。
「すげぇ、お前の大洪水、こんなになってんのに、嫌とかあり得ねぇだろ?」
「……だってさっき…あんなキスするから……っ」
「はっ、ああそうか、じゃああの時から、ずっと我慢してたんだ?」
「……っ」
恥ずかしくて、岳人から目を反らした。
ふっと甘く笑われる。
「可愛い……咲良」
あそこに熱い吐息がかかり、岳人の舌があたしの入り口にヌプヌプと侵入する。
「んあっ…っ、あぁ……っ!」
ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、
にゅくっ、にゅく、にゅく、
「……あっ…っ……あっ…あぁっ~~~~っ!」
舌で舐められ、痺れるような快感にうっとりしてると、指を同時にあそこの中に入れられる感触がして、
悲鳴のような甘い声を上げ続けた。
じゅっ、じゅっ、
ぬち、ぬち、ぬち、
「……だめ…っ、……そんなにしちゃ…っ、だめ…っ、あぁ……っ、イ…~~~っ!」