僕らのらんど
第5章 美女と兎
「えっ、じゃあ武器屋に行けないじゃん!」
アカツキちゃんがペロペロキャンディーをガリッと噛んだ。
「迂回して山の方から行くのはどうだ」
れんじが提案する。
「いや、そっちもだめらしいよ」
「まさか…」
「そう、ぼくたちは見えない壁によって、今度は町ごと閉じ込められたってわけ」
「!」
そんなことできるのか?
いや、この世界なら何があってもおかしくない。
現にさっき竹林に閉じ込められたんだ、町ごと閉じ込めてまたモンスターと戦わせる気なんだろう。
とりあえず僕とヒロキさんは、離れた場所で軽トラに乗って待機しているまあやさんと月影に事情を話した。
「じゃあ家に帰れないじゃない…。自衛隊は? 自衛隊ならその壁ぶち壊してくれるんじゃないの?」
「確かに、戦車の大砲でならいけそうですよね。でも自衛隊はトンネルの向こう側なんですよね」
「そんな…」
「聞いたところによると、鳥や他の生き物も見えない壁に当たって落下してきてるらしいですよ」
なるほど、そんなんじゃ空からの救助も期待できそうにないな。
アカツキちゃんがペロペロキャンディーをガリッと噛んだ。
「迂回して山の方から行くのはどうだ」
れんじが提案する。
「いや、そっちもだめらしいよ」
「まさか…」
「そう、ぼくたちは見えない壁によって、今度は町ごと閉じ込められたってわけ」
「!」
そんなことできるのか?
いや、この世界なら何があってもおかしくない。
現にさっき竹林に閉じ込められたんだ、町ごと閉じ込めてまたモンスターと戦わせる気なんだろう。
とりあえず僕とヒロキさんは、離れた場所で軽トラに乗って待機しているまあやさんと月影に事情を話した。
「じゃあ家に帰れないじゃない…。自衛隊は? 自衛隊ならその壁ぶち壊してくれるんじゃないの?」
「確かに、戦車の大砲でならいけそうですよね。でも自衛隊はトンネルの向こう側なんですよね」
「そんな…」
「聞いたところによると、鳥や他の生き物も見えない壁に当たって落下してきてるらしいですよ」
なるほど、そんなんじゃ空からの救助も期待できそうにないな。