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僕らのらんど

第1章 初めての戦い

不思議なことに、トシヤの背中の傷は一瞬でふさがった。

「すげぇ…」

「ほら、あなたの背中も見せて」

僕は液体がかけやすいように、上半身裸になった。

「見よ、畑仕事で鍛えた僕の体を…!」

「……もやし……」

ボソッと呟いたようだけど、僕の地獄耳にはしっかり届いていた。
ひどいよ、石毛さとみ、ひどいよぉぉぉ!

僕たちは軽く自己紹介をした。

「私は『まあや』よ。このアプリを知ったのは二時間前。あなたたちと同じようにインストールした覚えはなくて、最初は戸惑ったわ」

「炎を出せるってことは、まあやさんは魔法使い?」

まあやさんは頷いた。

「一緒にいた友達が遊び人を選択したの。まあ、リアルでも遊び人だったんだけどね」

まあやさんはムスッとした。
友達って、男友達かな?

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