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僕らのらんど

第5章 美女と兎

「はあ、僕も疲れたな…」

次から次へとモンスターが出てきて、休む暇もなく行動しなければいけなくて。
引きこもりだった僕にはかなり辛い。

「センベイ布団でいいからぬくぬくしたい…」

年中畳に敷きっぱなしの僕の布団。
早くふかふかベッドに替えたいとか思ってたけど、今ではあのセンベイ布団が恋しい。センベイ布団でゴロゴロしたい。センベイ布団の上でカップラーメン食べたい。センベイ布団の上でゲームを…。

「まさか本当にゲームが現実になるなんて…」

僕は乾いた声で笑うと、スマホでフレンドリストを開いた。まだトシヤの名前はある。しかしそこからスクロールして、ヒロキさんの名前をタッチした。発信音にドキドキしたが、ヒロキさんはすぐに電話に出てくれた。

『やあ、アキラさん。そろそろ連絡が来る頃だと思ったよ』

「えっ、なんで」

『見えない壁に阻まれたんでしょ?』

「なんでわかったんですか」

『ぼくたちも色々情報集めたんだ。そしたらこの見えない壁の形がわかってね』

「壁の形?」

『詳しくはあとで話すよ。バニーズで合流しよう』

そう言うとヒロキさんとの通話は切れた。

「見えない壁の形って……って、うわ!」

その時、車が急停止した。


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