僕らのらんど
第5章 美女と兎
僕は黒いピラミッドの写真をもう一度マジマジと見た。まさかこんな恐ろしいものに隔離されてるとは…中ボス辺り出てきそうだな。
「あれ、この高い場所から撮ったような写真、この町じゃなくないですか?」
随分とビルの数が多くて都会に見える。
「よく気づきましたね、アキラさん。その町は東京ですよ」
「えっ!?」
月影も写真をじっくり見ると、「確かに近くに東京タワーがありますね」と言った。
「この写真はぼくの知人がネットから情報を得たものなんです。なので全国各地でこの黒いピラミッドが出現している可能性が高いですね」
「全国で!?」
僕たちはゴクリと唾を飲み込んだ。
「今頃壁の外では大騒ぎになってるでしょうね。ぼくの知人にも事情は説明したし、自衛隊や警察も動いてると思いますよ。こっちからは何の動きも見えませんが」
その時食堂の扉が開き、れんじが中に入ってきた。
「話は終わったか?」
「だいたいね」
「じゃ俺はシャワー浴びてくる」
「あ、アキラさんも一緒に連れてってあげてよ」
「!?」
ヒロキさんの言葉に僕はギヨッとした。
案の定れんじは嫌そうな顔をする。
「あ、じゃあ俺もいいですか?」
月影が席を立つ。
僕はますますギヨッとした。
なんで男三人で風呂に入らなきゃならんのだ。
「勝手にしろ」
れんじは呆れた顔をしたあと、食堂を出て行った。
「あれ、この高い場所から撮ったような写真、この町じゃなくないですか?」
随分とビルの数が多くて都会に見える。
「よく気づきましたね、アキラさん。その町は東京ですよ」
「えっ!?」
月影も写真をじっくり見ると、「確かに近くに東京タワーがありますね」と言った。
「この写真はぼくの知人がネットから情報を得たものなんです。なので全国各地でこの黒いピラミッドが出現している可能性が高いですね」
「全国で!?」
僕たちはゴクリと唾を飲み込んだ。
「今頃壁の外では大騒ぎになってるでしょうね。ぼくの知人にも事情は説明したし、自衛隊や警察も動いてると思いますよ。こっちからは何の動きも見えませんが」
その時食堂の扉が開き、れんじが中に入ってきた。
「話は終わったか?」
「だいたいね」
「じゃ俺はシャワー浴びてくる」
「あ、アキラさんも一緒に連れてってあげてよ」
「!?」
ヒロキさんの言葉に僕はギヨッとした。
案の定れんじは嫌そうな顔をする。
「あ、じゃあ俺もいいですか?」
月影が席を立つ。
僕はますますギヨッとした。
なんで男三人で風呂に入らなきゃならんのだ。
「勝手にしろ」
れんじは呆れた顔をしたあと、食堂を出て行った。