僕らのらんど
第5章 美女と兎
「れんじさん、やっぱり…変、ですよね」
「あぁ」
月影とれんじの会話に、頭の上にハテナが並ぶ。
「何が変なんだ?」
「バカか、お前は」
「!?」
「もっと頭を使え、人を簡単に信用するな」
「なっ…」
れんじに上から目線でひどいこと言われて、僕の心は折れそうになった。
「アキラさん、昨日アキラさんが寝たあと、ヒロキさんの部屋で少し話してたんですよ。その…呉葉さんは本当に信用できるかどうかって…」
「!」
「見えない壁のせいでパニックになってるっていうのに、それがわかっても慌てる様子もなく、ここを俺たちの活動拠点にしていいだなんて怪しすぎるだろが。流通も止まるし、金持ちといえどそんな余裕はないはずだ」
れんじの話を聞いて「確かに」と思った。
いくら僕たちが呉葉さんを助けたからってそこまで面倒見る義理はないはずだ。
だかられんじはサウナで僕の能天気な言葉を聞いて、月影に僕から目を離すなって頼んだのか…。
「だから俺たちは逆にそれを利用することにした。相手がどう絡んでくるのか、騙されてみようってな」
「でもヒロキさん、けっこう楽しんでますよね」
月影が苦笑する。
たぶんさっきの盗撮のことを言ってるんだろう。
「あぁ…あいつは一番まともそうに見えてブッ飛んでるからな」
「あぁ」
月影とれんじの会話に、頭の上にハテナが並ぶ。
「何が変なんだ?」
「バカか、お前は」
「!?」
「もっと頭を使え、人を簡単に信用するな」
「なっ…」
れんじに上から目線でひどいこと言われて、僕の心は折れそうになった。
「アキラさん、昨日アキラさんが寝たあと、ヒロキさんの部屋で少し話してたんですよ。その…呉葉さんは本当に信用できるかどうかって…」
「!」
「見えない壁のせいでパニックになってるっていうのに、それがわかっても慌てる様子もなく、ここを俺たちの活動拠点にしていいだなんて怪しすぎるだろが。流通も止まるし、金持ちといえどそんな余裕はないはずだ」
れんじの話を聞いて「確かに」と思った。
いくら僕たちが呉葉さんを助けたからってそこまで面倒見る義理はないはずだ。
だかられんじはサウナで僕の能天気な言葉を聞いて、月影に僕から目を離すなって頼んだのか…。
「だから俺たちは逆にそれを利用することにした。相手がどう絡んでくるのか、騙されてみようってな」
「でもヒロキさん、けっこう楽しんでますよね」
月影が苦笑する。
たぶんさっきの盗撮のことを言ってるんだろう。
「あぁ…あいつは一番まともそうに見えてブッ飛んでるからな」