僕らのらんど
第5章 美女と兎
「このおぉぉ!! 蜘蛛野郎があぁぁぁ!!」
そばではアカツキちゃんがサブマシンガンで巨大蜘蛛集団に向かって闇雲に撃ちまくっていた。
しかし巨大蜘蛛集団は怯むことなく、アカツキちゃんにジリジリと近づこうとしていた。
「アカツキ!!」
「れんじっ…」
僕たちに気付き、アカツキちゃんは途端に泣きそうな顔になった。
「こいつら急に現れてっ…。あたしのマシンガンじゃ、全然効かないの!!」
「ひとまず撤退する。車まで走れ!」
れんじは片手で銃を撃ちながら、アカツキちゃんの腕を引っ張った。
「アカツキちゃん、まあやさんは!?」
「まあやはあそこ! ぐるぐる巻きにされたおばちゃんを助けようとしてて…」
アカツキちゃんが指差した方向を見ると、確かにぐるぐる巻きにされた女性のそばにまあやさんが佇んでいた。その背後から巨大蜘蛛がまあやさんを襲おうとしている。
「まあやさん!!」
僕よりも早く、月影が巨大蜘蛛めがけて蹴りを繰り出した。
「月影くんっ…!」
「ここは危険です!! 撤退しましょう!!」
「でも、おばさんたちがっ…!」
僕たちはあちこちでぐるぐる巻きにされている人たちの姿を見渡した。
みんな首から足の先まで太くて丈夫な糸にぐるぐる巻きにされており、簡単にはほどけそうになかった。
「火の魔法を使おうと思ったの。でも一緒に焼いてしまうんじゃないかって怖くて、何もできなくてっ…」
まあやさんは両手で顔を覆った。
そばではアカツキちゃんがサブマシンガンで巨大蜘蛛集団に向かって闇雲に撃ちまくっていた。
しかし巨大蜘蛛集団は怯むことなく、アカツキちゃんにジリジリと近づこうとしていた。
「アカツキ!!」
「れんじっ…」
僕たちに気付き、アカツキちゃんは途端に泣きそうな顔になった。
「こいつら急に現れてっ…。あたしのマシンガンじゃ、全然効かないの!!」
「ひとまず撤退する。車まで走れ!」
れんじは片手で銃を撃ちながら、アカツキちゃんの腕を引っ張った。
「アカツキちゃん、まあやさんは!?」
「まあやはあそこ! ぐるぐる巻きにされたおばちゃんを助けようとしてて…」
アカツキちゃんが指差した方向を見ると、確かにぐるぐる巻きにされた女性のそばにまあやさんが佇んでいた。その背後から巨大蜘蛛がまあやさんを襲おうとしている。
「まあやさん!!」
僕よりも早く、月影が巨大蜘蛛めがけて蹴りを繰り出した。
「月影くんっ…!」
「ここは危険です!! 撤退しましょう!!」
「でも、おばさんたちがっ…!」
僕たちはあちこちでぐるぐる巻きにされている人たちの姿を見渡した。
みんな首から足の先まで太くて丈夫な糸にぐるぐる巻きにされており、簡単にはほどけそうになかった。
「火の魔法を使おうと思ったの。でも一緒に焼いてしまうんじゃないかって怖くて、何もできなくてっ…」
まあやさんは両手で顔を覆った。