僕らのらんど
第5章 美女と兎
「あら、あなたは…」
呉葉さんが兎太郎の存在に気づく。
「あなたも仲間になったのかしら? それなら部屋を用意しないといけませんわね」
屈んでそう兎太郎に伝えると、兎太郎は鼻をヒクヒク動かした。
「お前…ちょっと臭うぴょん!」
「!」
呉葉さんが目を丸くする。
「ちょっ…何言ってんだよ、おまえ!」
僕は慌てて兎太郎に言い放った。
いきなり何を言い出すかと思えば、呉葉さんに「臭う」だなんて…。
「あら…匂うのはワタクシの香水のせいかしら? ごめんなさいね」
呉葉さんは一瞬目を丸くしたものの、すぐにニッコリ微笑んだ。
「すみません、呉葉さん」
代わりに謝る僕。
兎太郎は「フンッ」とそっぽを向くと、また鼻を動かして辺りをキョロキョロ見回した。
「うさぴょん、良かったら俺の部屋に来ませんか?」
「…れんじの部屋でいいぴょん」
兎太郎にフラれてまた肩を落とす月影。
さっきからなにやってんだか…。
「皆様、夕食の準備が整いました」
使用人が料理を運んで来てくれる。
もうそんな時間か。
てか、なんとなく朝より使用人の数が少ない気がするのは気のせいだろうか。
「ねぇ、アキラくん。あとで私の部屋に来て欲しいんだけど」
「えっ!?」
いきなりまあやさんから誘われて、僕は激しく動揺した。
「勘違いしないでよね! これからのことについて話したいだけだから」
「あ、うん」
月影は?と思ったが、あえて聞くのはやめておいた。
呉葉さんが兎太郎の存在に気づく。
「あなたも仲間になったのかしら? それなら部屋を用意しないといけませんわね」
屈んでそう兎太郎に伝えると、兎太郎は鼻をヒクヒク動かした。
「お前…ちょっと臭うぴょん!」
「!」
呉葉さんが目を丸くする。
「ちょっ…何言ってんだよ、おまえ!」
僕は慌てて兎太郎に言い放った。
いきなり何を言い出すかと思えば、呉葉さんに「臭う」だなんて…。
「あら…匂うのはワタクシの香水のせいかしら? ごめんなさいね」
呉葉さんは一瞬目を丸くしたものの、すぐにニッコリ微笑んだ。
「すみません、呉葉さん」
代わりに謝る僕。
兎太郎は「フンッ」とそっぽを向くと、また鼻を動かして辺りをキョロキョロ見回した。
「うさぴょん、良かったら俺の部屋に来ませんか?」
「…れんじの部屋でいいぴょん」
兎太郎にフラれてまた肩を落とす月影。
さっきからなにやってんだか…。
「皆様、夕食の準備が整いました」
使用人が料理を運んで来てくれる。
もうそんな時間か。
てか、なんとなく朝より使用人の数が少ない気がするのは気のせいだろうか。
「ねぇ、アキラくん。あとで私の部屋に来て欲しいんだけど」
「えっ!?」
いきなりまあやさんから誘われて、僕は激しく動揺した。
「勘違いしないでよね! これからのことについて話したいだけだから」
「あ、うん」
月影は?と思ったが、あえて聞くのはやめておいた。