僕らのらんど
第5章 美女と兎
「今、自分もそうだって思ったでしょ? アキラくんは違うわよ。回復系は必要だし、何より戦う意志があるもの」
「そうだけど、まあやさんだってレベルが上がれば新しい魔法覚えて戦えるようになるって!」
「ううん。この先新しい魔法を覚えたとしても、私には戦える自信なんてないわっ…」
俯いていたまあやさんが顔をあげて、僕をまっすぐに見つめた。
「これはゲームとは違うのよ、本当に死んでしまうかもしれないのよ!?」
「…っ…」
「ごめんね、私、怖いの…! だから、もし死んでしまうのなら、せめて家族のそばにいたい…」
そう言うとまあやさんは枕に顔を埋めた。
「まあやさん、泣いてるの…?」
「……」
まあやさんは答えない。
僕は何を聞いてるんだろう。
きっとまあやさんはずっと不安だったんだ。
現実なのか仮想世界なのか、わけもわからない世界に放り出されていきなりモンスターと戦わされて…死んだらどうなるかもわからなくて。
そりゃ戸惑うし、逃げたくなるに決まってる。
せめてこのわけのわからない世界の説明があればいいんだけど…。
僕はスマホの画面を眺めた。
もう随分携帯の充電をしていないにも関わらず、まだフル充電のままだ。まずこれが有り得ない。
そして『LAND』というアプリ。
このアプリを作ったやつらは一体何者なんだ?
「あっ…」
まずはこの世界の攻略よりも、このアプリを作ったやつらを探しだすのが先なんじゃないか?
確かそらじじいがスーツを着た男に会ったと言っていた…。
「そうだけど、まあやさんだってレベルが上がれば新しい魔法覚えて戦えるようになるって!」
「ううん。この先新しい魔法を覚えたとしても、私には戦える自信なんてないわっ…」
俯いていたまあやさんが顔をあげて、僕をまっすぐに見つめた。
「これはゲームとは違うのよ、本当に死んでしまうかもしれないのよ!?」
「…っ…」
「ごめんね、私、怖いの…! だから、もし死んでしまうのなら、せめて家族のそばにいたい…」
そう言うとまあやさんは枕に顔を埋めた。
「まあやさん、泣いてるの…?」
「……」
まあやさんは答えない。
僕は何を聞いてるんだろう。
きっとまあやさんはずっと不安だったんだ。
現実なのか仮想世界なのか、わけもわからない世界に放り出されていきなりモンスターと戦わされて…死んだらどうなるかもわからなくて。
そりゃ戸惑うし、逃げたくなるに決まってる。
せめてこのわけのわからない世界の説明があればいいんだけど…。
僕はスマホの画面を眺めた。
もう随分携帯の充電をしていないにも関わらず、まだフル充電のままだ。まずこれが有り得ない。
そして『LAND』というアプリ。
このアプリを作ったやつらは一体何者なんだ?
「あっ…」
まずはこの世界の攻略よりも、このアプリを作ったやつらを探しだすのが先なんじゃないか?
確かそらじじいがスーツを着た男に会ったと言っていた…。