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僕らのらんど

第5章 美女と兎

「さっき、二階から降りてきたわよね。二階って確か呉葉さんの…」

「わぁーーっ! わー! わー! わーすっ…」

「…。何かあったの?」

僕の慌てぶりに、まあやさんは眉間にシワを寄せる。
まあやさんに今アレを見られるのはまずい。

「何もないよっ…てか、僕の部屋ってどこだっけ?」

僕がそう言うとまあやさんはため息をつき、

「アキラくんの部屋はほら、あそこ。花瓶があるところでしょ」

そう言って、さっきまでなかった花瓶を指差して教えてくれた。

「あれ…?」

「もう、ちゃんと覚えておきなさいよ。じゃあ、おやすみ」

まあやさんは呆れた顔をすると、部屋の中に入っていった。

おかしい。
まあやさんの部屋の鍵が開いている。
そして僕の部屋の前にある花瓶もいつのまにか置いてあるし、廊下の電気もついている。
一体どういうことだ?

僕は部屋に入ると、ベッドに倒れこんだ。
さっきのヒロキさんと呉葉さんのえろえろシーンを思い出す。

「はぁっ…僕のチ○ポも吸ってほしいお…」

その後、3回もシコッたのは内緒だ。
次の日の朝食堂に行くと、ヒロキさん含め全員が揃っていた。

「アキラ、おっはよー!」

ヒロキさんが隣にいるのが嬉しいのか、アカツキちゃんはいつもより元気だった。

「おはよう、アキラさん」

続けて爽やかな笑顔でヒロキさんに挨拶され、僕は思わず目をそらしてしまった。
だめだ、見ると思い出してしまう。
そして呉葉さんとイケナイことしてましたよね?なんて、めっちゃ言いづらい。


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