僕らのらんど
第5章 美女と兎
「とりあえずれんじたちに知らせないと!…って、ドアが開かない!?」
部屋から出ようとすると、今度は外側から鍵をかけられたみたいで扉が開かない。
「くそ、またか!」
もしかしたらこの屋敷には何か見えない力が働いてるのかもしれない。
部屋から出られないならスマホで連絡を取るしかないと思った僕は、フレンドリストかられんじに電話をかけた。
『…どうした?』
ワンコールでれんじが出る。
「ヒロキさんが危ないんだ! 今すぐ助けにいかないとっ…!」
『ヒロキが? お前、今どこだ?』
「自分の部屋…てか、僕も部屋に閉じ込められてピンチなんだ!」
僕がそう言うと、少し沈黙になった。
そしてドアノブをガチャガチャと回す音が電話越しに聞こえる。
『…こっちも閉じ込められたらしい』
「どうしたらいい!?」
『兎太郎に破壊してもらう。月影にも連絡しろ』
僕はすぐに月影に連絡した。
月影は兎太郎に頼るまでもないと、自力でドアを蹴破った。その後、僕の部屋のドアも破壊してもらった。
こんなことをして訴えられるかもと思ったが、あるモノを見てそれは絶対ないだろうと確信した。
「なんだ、これは…」
廊下に出ると、明らかに屋敷内の風景が変わっていた。至るところに巨大な繭のようなものがあり、屋敷内は蜘蛛の巣だらけだった。
「なるほどな、ここは巨大蜘蛛の棲み家だったというわけか」
れんじがするりと釘バットを出した。
部屋から出ようとすると、今度は外側から鍵をかけられたみたいで扉が開かない。
「くそ、またか!」
もしかしたらこの屋敷には何か見えない力が働いてるのかもしれない。
部屋から出られないならスマホで連絡を取るしかないと思った僕は、フレンドリストかられんじに電話をかけた。
『…どうした?』
ワンコールでれんじが出る。
「ヒロキさんが危ないんだ! 今すぐ助けにいかないとっ…!」
『ヒロキが? お前、今どこだ?』
「自分の部屋…てか、僕も部屋に閉じ込められてピンチなんだ!」
僕がそう言うと、少し沈黙になった。
そしてドアノブをガチャガチャと回す音が電話越しに聞こえる。
『…こっちも閉じ込められたらしい』
「どうしたらいい!?」
『兎太郎に破壊してもらう。月影にも連絡しろ』
僕はすぐに月影に連絡した。
月影は兎太郎に頼るまでもないと、自力でドアを蹴破った。その後、僕の部屋のドアも破壊してもらった。
こんなことをして訴えられるかもと思ったが、あるモノを見てそれは絶対ないだろうと確信した。
「なんだ、これは…」
廊下に出ると、明らかに屋敷内の風景が変わっていた。至るところに巨大な繭のようなものがあり、屋敷内は蜘蛛の巣だらけだった。
「なるほどな、ここは巨大蜘蛛の棲み家だったというわけか」
れんじがするりと釘バットを出した。