僕らのらんど
第5章 美女と兎
『おのれぇぇぇ! よくもワタクシの邪魔を…!』
巨大蜘蛛化した呉葉さんの顔が鬼のような形相に変わる。頭を振り乱しながら「ブシュッ、ブシュッ」と蜘蛛の糸を吐き出した。
あちこちに飛んだ糸は、みるみるうちに壁や床を溶かしていく。
「俺が蜘蛛を引きつけます! その間に皆さんは屋敷の外へ!」
そう言うと月影は巨大蜘蛛化した呉葉さんに立ち向かって行った。
糸攻撃から素早く身をかわす。
「月影、死ぬなよ!!」
そう言い残し、僕たちは屋敷の外へと避難した。
「兎太郎、奴の弱点は!?」
「たぶん、一番効くのは火魔法だぴょん。でもボクには火魔法は使えないんだぴょん」
まさか兎太郎にも使えない魔法があったとは…。
「火魔法なら、まあやが使えるよね!」
アカツキちゃんの言葉で、みんなの視線がまあやさんに集中する。
「えっ…嘘でしょ? 無理よ…あんな巨大蜘蛛を燃やすほどの力は私にはないわ」
まあやさんが自信なさげに言った。
確かにまあやさんのレベルの《ファイヤーボール》では大ダメージを与えることは難しい。
「あ~こんな時、ロケットランチャーでもあればなぁ…」
アカツキちゃんが呟く。
「兎太郎、あの魔法は使えないのか? 地震を起こして巨大蜘蛛集団を土の中に閉じ込めた魔法があっただろ」
「あの魔法は魔力が満タンじゃないと使えないぴょん! でも似たような魔法なら使えるぴょん。蜘蛛を地面に誘導して欲しいぴょん。あと詠唱に時間がかかるから、少し時間稼ぎをしてほしいぴょん!」
「わかった、詠唱は一分で頼むぞ」
逆に時間指定するなんて、さすが鬼畜れんじ。
巨大蜘蛛化した呉葉さんの顔が鬼のような形相に変わる。頭を振り乱しながら「ブシュッ、ブシュッ」と蜘蛛の糸を吐き出した。
あちこちに飛んだ糸は、みるみるうちに壁や床を溶かしていく。
「俺が蜘蛛を引きつけます! その間に皆さんは屋敷の外へ!」
そう言うと月影は巨大蜘蛛化した呉葉さんに立ち向かって行った。
糸攻撃から素早く身をかわす。
「月影、死ぬなよ!!」
そう言い残し、僕たちは屋敷の外へと避難した。
「兎太郎、奴の弱点は!?」
「たぶん、一番効くのは火魔法だぴょん。でもボクには火魔法は使えないんだぴょん」
まさか兎太郎にも使えない魔法があったとは…。
「火魔法なら、まあやが使えるよね!」
アカツキちゃんの言葉で、みんなの視線がまあやさんに集中する。
「えっ…嘘でしょ? 無理よ…あんな巨大蜘蛛を燃やすほどの力は私にはないわ」
まあやさんが自信なさげに言った。
確かにまあやさんのレベルの《ファイヤーボール》では大ダメージを与えることは難しい。
「あ~こんな時、ロケットランチャーでもあればなぁ…」
アカツキちゃんが呟く。
「兎太郎、あの魔法は使えないのか? 地震を起こして巨大蜘蛛集団を土の中に閉じ込めた魔法があっただろ」
「あの魔法は魔力が満タンじゃないと使えないぴょん! でも似たような魔法なら使えるぴょん。蜘蛛を地面に誘導して欲しいぴょん。あと詠唱に時間がかかるから、少し時間稼ぎをしてほしいぴょん!」
「わかった、詠唱は一分で頼むぞ」
逆に時間指定するなんて、さすが鬼畜れんじ。