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僕らのらんど

第1章 初めての戦い

「うっ!!」

突然トシヤが呻き声をあげた。

「どうした? 便意でも催したか?」

なんてジョークをかましてみるも、トシヤからの反応はない。

「トシヤくん…?」

まあやさんもキョトンとしている。
なんとなく気配を感じて後ろを振り返ると、少し離れた場所にモンスターたちがいた。

「!?」

そのモンスターはさっきの○○ハンドではなく、ゴブリンだった。

「ゴブリン…!?」

ゴブリンとはファンタジー世界に出てくる怪物のことだ。肌は緑色、大きく尖った耳とギョロっとした赤い目、鷲鼻なことからあのゴブリンにちがいないだろう。

力はそう強くないらしいけど、向こうに見えるのは少なくとも二匹…。
それに何か弓矢を持っている。

「トシヤくん、しっかりして!!」

トシヤが呻いた理由がわかった。
トシヤは遠距離から矢で攻撃されたんだ、尻を…。

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