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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

「おいっ…!」

後を追おうとするも逃げ惑う生徒たちに塞がれ、まり先生の姿を見失ってしまった。
瞬間、横から走ってきた男に体当たりされる。

「う、わっ…!!」

体当たりされたのはオレなのに、なぜかそいつがよろけて地面に尻餅をつく。

「大丈夫か?」

「す、すすすすみませんっ…」

手を貸すと、そいつはオレよりも背が高くてひょろっとしていた。両目は微妙に前髪で隠れていて、頭は天然なのかパーマがかかっている。

「一体何があったんだ?」

「いや、あっしもよくわからなくてですね…」

「……」

だめだ、やっぱり自分で確かめにいくしか…。
そう思った時、

《ブー! ブー!》
《モンスターが接近中!》
《モンスターが接近中!》

またあの警告音が鳴った。

「あ、また……」

ひょろりとした男は自分の携帯を見て呟く。
もちろん警告音はオレのスマホからも鳴っている。

「モンスターって、どこだよ…?」

オレは周りを見渡した。
こんなパニック状態になっている中で、モンスターが現れたら…。

「あ…あ…あ…危ないっ…!」

目の前のパーマ男が突然叫んだ。
それと同時に、オレは背後から何者かに襲われた。

「痛っ…!」

背中に鋭い痛みを感じる。
振り返ると、職員室で見たボロボロの服を着て灰色の顔をした男が、卑しい笑みを浮かべて立っていた。

「お前っ…!」

背中が熱い。
どうやらあの鋭い爪で引っかかれたらしい。
灰色の顔をした男は牙を剥き出しにし、再び襲いかかってきた。

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