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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

「ひなたくん、どこ行くの?」

入り口の棚を移動させようとすると、まり先生に呼び止められた。

「…外の様子見てくる」

「だめよ! 外はあの殺人鬼でいっぱいなのよ!?」

「知ってる。運動場には野犬もいた」

「!」

茶髪男がカーテンをめくる。
するとすぐ外に、顔中血だらけの中年男がこっちを見て立っていた。

「今井先生!?」

つくし先生が男の名を呼ぶ。
どうやらこの人がオレの担任らしいが…顔中血だらけの今井先生はオレたちに気づくと、窓ガラスを叩いて助けを呼び始めた。

『ここを開けてくれ!! 頼むっ!!』

まり先生が急いで窓の鍵を開けようとする。
が、茶髪男がまり先生の手首を掴んだ。

「古賀くん!?」

「やめろよ、開けるなよ!! やつらが入ってくるだろ!!」

「うそっ…なにあれ…」

ウッと女子が顔を背ける。
今井先生の周りには、口を血で塗らした殺人鬼や野犬が集まってきていた。

『何をしてるんだ、お前ら! 早くっ…早くここを開けろ!!』

今井先生は鬼のような形相で窓ガラスを激しく叩く。外側のガラスにはベットリと血がついていた。

「やめろよ、今井! 窓が壊れるだろ!!」

眼鏡をかけた男が勢いよくカーテンを閉める。
視界には写らなくなったが、更に窓ガラスは激しく叩かれた。

「あわわわっ…、い、一体どうすればっ…」

やんすさんは窓から離れて頭を抱えてうずくまっている。まり先生やつくし先生も窓を開けるのをためらっていた。

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