僕らのらんど
第6章 デスゲーム
「先生、職員室ってみんなで行かないとダメなんですか? 私たち、ここで待ってるので先生たちで取ってきてくれませんか?」
膝の手当てをしてもらった女子が声を震わせながら言った。
その言葉に茶髪男と眼鏡男が激しく同意する。
「…わかったわ。それならやんすさん、私たちが戻ってくるまで、生徒たちをよろしくお願いしますね」
「へっ…あ、あっしが? は、はいぃ!!」
部屋の角でうずくまっていたやんすさんは慌てて返事をした。
彼だけに任せていいか心配だったが、こっちも女の先生二人だけで行かせるわけにはいかない。
オレが守らないと…。
「オレが先頭で行く」
「あら、頼もしいわね。剣士様」
「ちょっ…やめてください」
「剣士? もしかしてひなたくん、前の学校で剣道部に入ってたの?」
「いや、そういうんじゃなくて…まあ、剣道はやったことあるけど」
オレはまり先生の質問に答えながら、入り口の棚をどかした。
そして物音や奴らの声がしないか耳をすます。
「今なら行けそうだ」
オレはゆっくりとドアを開けて、辺りを慎重に見回した。不思議なことに人影はなくシンとしている。
──もしかしてみんな殺られたのか?
静けさがかえって不気味さをかもしだしていて、心臓の音が早くなる。オレは廊下に出ると、二人にオッケーサインを出した。
まり先生とつくし先生が出ると、ドアは静かに閉められた。
つくし先生が「職員室はあっちよ」と指を差して教えてくれる。
職員室は中庭を挟んだ向こう側の棟の一階にあった。
最初にボロボロの服を着た殺人鬼と遭遇した場所だ。
膝の手当てをしてもらった女子が声を震わせながら言った。
その言葉に茶髪男と眼鏡男が激しく同意する。
「…わかったわ。それならやんすさん、私たちが戻ってくるまで、生徒たちをよろしくお願いしますね」
「へっ…あ、あっしが? は、はいぃ!!」
部屋の角でうずくまっていたやんすさんは慌てて返事をした。
彼だけに任せていいか心配だったが、こっちも女の先生二人だけで行かせるわけにはいかない。
オレが守らないと…。
「オレが先頭で行く」
「あら、頼もしいわね。剣士様」
「ちょっ…やめてください」
「剣士? もしかしてひなたくん、前の学校で剣道部に入ってたの?」
「いや、そういうんじゃなくて…まあ、剣道はやったことあるけど」
オレはまり先生の質問に答えながら、入り口の棚をどかした。
そして物音や奴らの声がしないか耳をすます。
「今なら行けそうだ」
オレはゆっくりとドアを開けて、辺りを慎重に見回した。不思議なことに人影はなくシンとしている。
──もしかしてみんな殺られたのか?
静けさがかえって不気味さをかもしだしていて、心臓の音が早くなる。オレは廊下に出ると、二人にオッケーサインを出した。
まり先生とつくし先生が出ると、ドアは静かに閉められた。
つくし先生が「職員室はあっちよ」と指を差して教えてくれる。
職員室は中庭を挟んだ向こう側の棟の一階にあった。
最初にボロボロの服を着た殺人鬼と遭遇した場所だ。