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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

殺人鬼なのかゾンビなのか…正体不明の生き物と野犬は一体どこから沸いてきたのか。なぜ突然襲ってきたのか。これは現実なのか夢なのか…。
もう頭の中がグチャグチャで、うまく整理できない。

「ひなたくん。今は余計なことは考えず、逃げることだけに集中するのよ」

オレの考えてることがわかったのか、つくし先生がフォローしてくれる。
オレは頷き、前を見据えてモップを握りしめた。

中庭を渡り、隣の建物に入る。幸い人影もモンスターも見当たらず、スムーズに職員室の前まで来ることができた。

「私は廊下で見張ってるから、ひなたくんはまり先生の護衛をお願い」

オレは頷くと、職員室のドアをゆっくりと開けた。

「誰もいないようね…」

まり先生がホッと胸を撫で下ろす。
真っ先に自分の机の上にあるバックを掴むと、携帯と車の鍵があるか確認した。

「大丈夫。ちゃんとあるわ」

「よし。じゃあ保健室に戻ろう」

まずは第一段階クリアだ。
あんなにパニック状態だったのに、職員室の中が荒らされた形跡もないのが気になるが、今は考えないことにしよう。

オレとまり先生が職員室から出ると、つくし先生は安堵の笑みを漏らした。

「次は車ね。このまま昇降口から行けばすぐ駐車場なんだけど…」

「それならオレがみんなを連れてきます。つくし先生とまり先生は車を昇降口に横付けして待っていてください」

「でも外に殺人鬼や野犬がいるんでしょ? 待ってる間に襲われたら…」

まり先生が不安な表情で話す。

「大丈夫よ。そうなった時は私が奴らを引き付けるわ」

つくし先生は眼鏡のブリッジを押し上げて言った。

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