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僕らのらんど

第1章 初めての戦い

「待ってろ、トシヤ! 今すぐ治癒魔法をかけてやるからな!」

お尻に突き刺さった矢を引き抜こうとすると、トシヤに腕を掴まれた。

「ダメだ、触るなっ…」

「なんでだよ! ちょっと痛いかもしれないけど我慢しろよ!」

「……毒が回ってきてる」

「えっ…」

トシヤは苦痛な表情を浮かべた。

「身体が痺れて、だんだん動けなくなってきた…」

「!」

僕の腕を掴んでいたトシヤの力が徐々に緩んでいく。

「アキラくん、見て!」

まあやさんに服を引っ張られて後ろを振り返ると、さっきのゴブリンたちが弓矢を構えていた。

「嘘だろ……」

しかも数が増えている。
確実に僕たちを殺す気だ。

「どうしよう、アキラくん…」

ずっと強気だったまあやさんが泣きそうな顔をしていた。

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