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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

オレは外側から窓を叩き返した。
すると、勢いよくカーテンが開き、保健室の中の様子が見えた。

「!」

窓のそばには女子生徒がいた。
シャツのボタンがはずれ、下着が見えている。
泣きながらオレに助けを求めていることから、彼女が何をされたのかすぐにわかった。

「ここ、開けて」

彼女は頷き、窓の鍵を解除してくれる。
オレが中に入ると、気まずそうな顔をしている男二人がいた。

「…なにしてるんだよ」

女子生徒はオレの背中に隠れる。

「なにって、あれだよ…お前も男ならわかるだろ?」

「そーそー。もうここには僕たちしかいないんだ。だったらさぁ…やりたい放題じゃん?」

「……」

オレはため息を吐いた。
この状況でどうしたらそんな思考になるのか…。

「…つくし先生とまり先生が車を取りに行っている。だから今のうちに昇降口に行くぞ」

オレはぐるりと保健室内を見渡した。
生徒を見ててくれと頼まれたのに、やんすさんは一体何をしていたのか…。

「あっ…」

背後で女子の声が聞こえたかと思うと、突如頭を殴られ、鋭い痛みが走った。

「──っ!」

目の前がチカチカし、ふらつく。

「なっ…」

振り返ると、茶髪男が分厚い本を手にしていた。

「なにす…」

茶髪男は分厚い本で再び攻撃してくる。
オレは間一髪避けて、ベッド際に逃げた。

「ひ、ひなたしゃんっ…」

「やんすさん…!?」

ベッドには丸裸にされたやんすさんが、両手両足をシーツやベルトで縛られ寝かされていた。

「す、すみませんっ…あっしはあっしは…何もできませんでしたっ……」

やんすさんは顔を歪ませて泣いていた。

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