僕らのらんど
第6章 デスゲーム
「消えるって…」
信じられない。
でもそれだったら今井先生の遺体や、あれだけいた生徒たちがどこにも居ないことに合点がいく。
「そっか、あれはゾンビじゃなくてグールなんすね。じゃあ噛まれても感染はしないってわけだ」
「ああ、だけど気は抜くな。いつモンスターが出てくるかわからないからな。あと校門に一匹ヤバイ奴がいる。私の仲間はみんなそいつにやられてしまった」
ゆず先輩は思い出したのか身震いした。
「ヤバイ奴って、どんな奴なんすか?」
「…デュラハンだ」
「デュラハン!? あの馬に乗った首なし騎士ってやつ?」
「どうやら奴を倒さないと、ここから出られないらしい…」
「いや、無理っしょ! 学校の外に行くよりもここで籠城した方がいいって!」
古賀は慌てて保健室の窓の鍵をかけ、カーテンで視界を閉じた。
重い空気が漂う。
無理もない、さっきまで眼鏡男と女子が居たのに野犬に殺されてしまったのだから…。しかもそのことについて古賀は全く気にしていない様子。
やんすさんをバカにして裸にしたり、オレを殴ったり突き飛ばしたり…かなりの危険人物だから一緒には居ない方がいいだろう。
オレはやんすさんだけ連れてつくし先生たちと合流しようと思った。
ふと、ゆず先輩と目が合う。
「風早、君はどう思う?」
「…実はつくし先生とまり先生に車を用意してきてもらってるんです。ここから脱出するために」
「そうなのか…!」
ゆず先輩は顎に手を当て考え込んだ。
「一緒に行きますか?」
オレが聞くと、
「しかしどうするのだ? 校門にはデュラハンが待ち構えてるんだぞ? 私の弓矢でも歯が立たなかった! なにか強力な武器か魔法でもない限り…」
信じられない。
でもそれだったら今井先生の遺体や、あれだけいた生徒たちがどこにも居ないことに合点がいく。
「そっか、あれはゾンビじゃなくてグールなんすね。じゃあ噛まれても感染はしないってわけだ」
「ああ、だけど気は抜くな。いつモンスターが出てくるかわからないからな。あと校門に一匹ヤバイ奴がいる。私の仲間はみんなそいつにやられてしまった」
ゆず先輩は思い出したのか身震いした。
「ヤバイ奴って、どんな奴なんすか?」
「…デュラハンだ」
「デュラハン!? あの馬に乗った首なし騎士ってやつ?」
「どうやら奴を倒さないと、ここから出られないらしい…」
「いや、無理っしょ! 学校の外に行くよりもここで籠城した方がいいって!」
古賀は慌てて保健室の窓の鍵をかけ、カーテンで視界を閉じた。
重い空気が漂う。
無理もない、さっきまで眼鏡男と女子が居たのに野犬に殺されてしまったのだから…。しかもそのことについて古賀は全く気にしていない様子。
やんすさんをバカにして裸にしたり、オレを殴ったり突き飛ばしたり…かなりの危険人物だから一緒には居ない方がいいだろう。
オレはやんすさんだけ連れてつくし先生たちと合流しようと思った。
ふと、ゆず先輩と目が合う。
「風早、君はどう思う?」
「…実はつくし先生とまり先生に車を用意してきてもらってるんです。ここから脱出するために」
「そうなのか…!」
ゆず先輩は顎に手を当て考え込んだ。
「一緒に行きますか?」
オレが聞くと、
「しかしどうするのだ? 校門にはデュラハンが待ち構えてるんだぞ? 私の弓矢でも歯が立たなかった! なにか強力な武器か魔法でもない限り…」