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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

「魔法なら、あっしが使えますです!」

はっきりとした口調に、みんなやんすさんに振り返った。

「は? 魔法だと? お前が? ニートが?」

古賀が鼻で笑う。

「大人のくせに中二病かよ! こんな世界に魔法なんてあるわけねーだろ!」

「いや、それがあるんだよ、古賀」

ゆず先輩が言い放った。

「こんなおかしな世界だからこそ、だ」

そう言うとゆず先輩はスマホを取り出した。
そのスマホ画面には、ゆず先輩のアバターと名前が表示されていた。

「なんすか、それ」

「古賀、君のスマホもこういう状態になっているはずだ」

古賀は疑いながらも、制服のポケットからスマホを取り出した。

「は? なんだこれ」

古賀の顔色が変わる。

「もしかして今まで変な音が聞こえてたのって、これのせいなのか?」

「ああ、モンスターが現れると警報が鳴る。そしてスマホ画面はRPGのようなコマンド選択画面に変わる。恐らく体育館での惨劇からして、全校生徒のスマホがそうなっているだろう」

「マジかよ…」

古賀は興奮状態でスマホ画面を凝視している。

「職業があってな、私は狩人なのだが、古賀は何になっている?」

ゆず先輩の問いかけに、古賀は不適な笑みを浮かべた。

「フフフ…安心してくださいよ、ゆず先輩」

肩を揺らしながら笑うと、古賀はオレたちにスマホ画面を見せた。

【古賀 優一 レベル99 召喚士】


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