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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

「なっ…レベル99だと!?」

「し、しかも召喚士って…!」

古賀のチート能力にオレたちは驚きを隠せない。
オレでさえもレベル20なのに、どうしてこんな差が…。

「はっはっは! こんなチート能力があるなら、デュラハンも敵じゃないな!」

「じゃあデュラハンを倒してくれるのだな?」

ゆず先輩が古賀に期待する。
それを見て古賀はニヤリと笑った。

「じゃあ、ゆず先輩。俺にキスしてくださいよ」

「えっ…!?」

「やだなあ、世の中ギブアンドテイクですよ? チート能力があるとはいえ、危険な場所に飛び込むのは俺なんですから、ゆず先輩は俺のやる気を出させてくれないと」

「そっ…そうだが…」

ゆず先輩は複雑な表情を浮かべる。
オレたちの足元を見て欲望を要求してくるとは、どこまでも外道な奴…。

「ゆず先輩、キスなんてしなくていいですよ。とにかく、今はつくし先生たちと合流してデュラハンを倒す方法を考えましょう」

「で、でも…! 君は見てないからわからないのだ、どれだけデュラハンが強いのか…!」

「!」

ゆず先輩は涙目になっていた。
そして歯を食い縛ったあと、自ら古賀にキスをした。

「……ん、ふっ……」

古賀はゆず先輩の腰を引き寄せ、角度を変えながらキスをする。
オレは見ていられなくなり、重いため息を吐いた。

「…やんすさん、今のうちに行きましょう」

「えっ…で、でも…」

「もう時間がない。つくし先生とまり先生を待たせて危険な目に合わすことはできない」

古賀たちの様子が気になるやんすさんを急かして、オレは保健室を後にした。

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