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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

「ひ、ひなたしゃん…! いいんですか? あの子を助けなくてっ…」

やんすさんの言葉に、オレは歩みを止める。

「…そんなに気になるなら、やんすさんが助けに行けばいい」

「えっ?」

やんすさんの目が丸くなる。

「やんすさん、何か勘違いしてませんか? オレは正義のヒーローじゃないんですよ」

「!」

「力もないし、武器もない。誰かを確実に守れるという保証もない。だからこの世界では、自分がどう動くかは、自分次第なんです。ゆず先輩は力のある古賀を選んだ。助ける必要ありますか?」

「…ご、ごめ…」

「……」

オレは少し苛立っていた。
この状況に、自分に。

昇降口まではモンスターが出ることなくすんなり行けた。オレは2台の車を探す。

「ひなたくん、こっちよ!」

背後からつくし先生の声がする。
振り返ると、軽自動車の運転席にはつくし先生、助手席にはまり先生が座っていた。
オレたちは軽自動車の後部座席に乗り込む。

「一台でごめんね。私の車の周りに野犬がいっぱいいて追い払えなかったの」

「いや、二人が無事で安心しました」

「古賀くんたちはどうしたの?」

つくし先生の質問に、オレは今まであった出来事を話した。

「そう、古賀くんと東堂さんは生きてるのね」

つくし先生はそう言うと、車のエンジンをかけて走り出した。

「これ以上、生徒を死なせるわけにはいかないわ。その校門にいるボスを倒せばいいのね?」

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