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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

「す、すみません、すみませんっ…!」

「大丈夫よ、落ち着いて。あなたならできるわ」

ひたすら謝るやんすさんをつくし先生がなだめる。
オレはデュラハンの動きを目で追いつつ、ゆず先輩の言葉を思い出した。

ゆず先輩はこんな奴と戦ったのか…。
自分以外全滅したと言っていた。
確かにこれだけ強ければ、最強レベルの古賀に頼りたくもなるわけだ。

「…追いかけてこなくなりましたね。やんすさん、時間停止魔法って戦闘中じゃなくても発動させることできますか?」

「う~ん…」

何度かスマホ画面をタッチするやんすさん。
しかし魔法は発動しない。

「すみません…。今度こそは必ずっ…」

やんすさんがスマホを握りしめて言う。

「ではもう一度行くわよ」

車はUターンし、再びデュラハンの元へと走る。
敵のテリトリー内に入ると再び警告音が鳴った。

「い、いきます! 時間停止魔法、発動!!」

瞬間、やんすさんのスマホから青色の光の魔法陣が浮かび上がった。
同時にキーンと耳鳴りのような音が響く。

「で、できた!?」

やんすさんがキョロキョロ辺りを見回す。
オレは真っ先にこっちへ向かってくるデュラハンの姿を捉えた。

「見て! デュラハンの動きが止まってるわ!」

つくし先生が叫ぶ。

「ほんとだ…! デュラハンだけ動いてな…」

まり先生がそう言いかけた瞬間、耳鳴りがやんだ。

「…いぃぃぃぃぃ!?」

時間が止まったのは数秒で、すぐさま魔法の効果は消えてしまった。

《ヴオオオ! ニンゲン、コロス!》

すぐ目の前まで来たデュラハンが、再び剣を振り下ろす。
今度は避けられない!

「きゃあああああっ!!」

「まり先生!!」

つくし先生が叫んだ瞬間、車は強い衝撃を受けた。

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