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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

「あーあ、だから言ったやないか。わいの仲間になれって」

その時、背後から関西弁を話す男の声がした。

「……え?」

振り返ると、頭を真っ赤に染めた長身の男がいつの間にか立っていた。
男は三十代くらいだろうか、黒のスーツを着ており、無精髭を生やしていた。なぜか口には爪楊枝をくわえている。

「あんた……どうしてこんなところに」

オレは朝絡まれたのを思い出し、男を睨みつけた。

「朝ゆうたやろ? わいは予知能力者やって。あんたがこうなるのわかってたから、教えてあげたんや」

「……」

そう言われてやっとピンときた。
今ならわかる、こいつもアプリゲームのプレイヤーなのだと。
しかし、なぜオレに?

「悪いが今はあんたに構ってる暇はない」

オレはきびすを返し、車のそばまで歩いた。

「…やんすさん? つくし先生?」

物音しない空間をジッと見つめる。

「……」

頼むから…声…出してくれ…
こんなの…認めたくない……

「あんたも往生際悪いなぁ。死んだかどうかなんて一発でわかるやろ」

「…っ!」

いつの間にか隣にいた男に、オレはカッとなり拳を振り上げた。

「おっと」

しかしパシッと受け止められる。

「てめぇ…!」

「そうや、その目や。怒りに満ちたその目がわいのお気に入りなんや」

「……は?」

「もう一度聞くで。あんた、わいの仲間にならへんか?」

「だからそれは断っただろうが!」

オレが怒鳴ると、男はニヤリと笑った。

「そんなこと言ってええんか? 仲間を助けたいんやろ?」

「……」

「わいの仲間になってくれたら、わいの魔法で時間巻き戻してあげてもええで」

「!」

まさかこいつも時空魔法を!?

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