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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

「それにしても…こんな世界だってのに、相手を庇うとか綺麗事すぎるわ。強くなりたいんなら、利用できるもんは利用して、ライバルは蹴落としてかんと生きてけんで」

「……」

「ちなみにもし、わいが死にそうになっても情けは無用やで。目の前の敵に集中してくれたらええ…」

「さっきからごちゃごちゃうるせぇんだよ。だったらまずはあんたを利用してやるから覚悟しとけよ」

オレは再度、男を睨み付けた。

この男、全く信用できない。
それなら尚更オレと仲間になって、一体どんなメリットがあるのか…。

「ふっ…ほな約束どおり、まずは時間遡行しよか」

「!」

時間遡行…。
本当に時間を巻き戻すことができるのか?

「そやな、今から一時間前に戻る。ちょうどあんたらが無謀に車でデュラハンに突っ込むところや」

「!」

まるでずっと見てたかのような言い回し…。

「ええか、あんたらは何もしたらあかん。そのままデュラハンのテリトリー外で一時間待っとき。古賀という男が勝手に倒してくれるから、そのまま最後まで見物してたらええわ」

「古賀が…」

「んじゃ、わいは喫茶トムで黒蜜きなこうどん食べて待ってるから、忘れずに来てな」

「!」

「時間遡行」

男は時空魔法を発動する。
途端にオレとまり先生の足元に魔法陣が現れ、オレたちは赤色の光に包まれた。

凄まじい力を感じる……
これがあいつの力……

「いいですね! あっしも食べたいです!」

「そうね、そろそろ甘いものが食べたくなってきたものね」

やんすさんとつくし先生の会話が聞こえる。
これは喫茶トムの会話をしてた時だ。
ということは……。

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