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僕らのらんど

第6章 デスゲーム

「……すみません、あっしのせいで……」

「いいえ、やんすさんのせいじゃないわ。私がデュラハンを甘く見てたのよ…」

やんすさんもつくし先生もかなり落ち込んでいる。

「いいや、オレこそ何もできなくて…」

確実に戦える力がなくて悔しい。
よりにもよって、アイツに頼らなければいけないなんて…。

「なんだよ、お前ら。まだこんなとこにいたのかよ」

「!」

振り返ると、余裕な表情でこっちに歩いてくる古賀の姿が見えた。その後ろにはうつむき加減で歩くゆず先輩もいる。一瞬ゆず先輩と目が合うが、おもいっきり反らされてしまった。

「古賀くん、東堂さん、無事だったのね」

つくし先生が古賀とゆず先輩に声をかける。
古賀はニヤリと笑うと、つくし先生の胸辺りをジッと見た。

「つくし先生、デュラハンってあいつですか?」

「…ええ、そうよ。気を付けて。デュラハンは手強いわよ、私たち逃げるだけで精一杯だったから…」

すると古賀はフンと鼻で笑ったあと、オレとやんすさんに汚い台詞を投げつけた。

「だっせ! 魔法使えるとか言ってたのに、このザマかよ。クソだな!」

「…っ…」

「古賀くん、言葉を慎みなさい」

つくし先生が注意する。
しかし古賀はニヤニヤ笑ってる。

「な、ゆず先輩。こいつらを信用しなくて良かっただろ?」

「…っ…」

ゆず先輩は唇を噛みしめ、胸元を隠している。
チラリと見えた首筋には、キスマークらしきものがあった。

「つくし先生、俺さぁ、レベル99なんだよね」

「……」

「こいつらといるより、全然役に立つと思うけど? ま、デュラハンを倒したら俺の仲間にしてあげますよ、まり先生もね」

そう言って古賀は笑いながら、デュラハンのテリトリー内へと近づいていった。

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