
僕らのらんど
第7章 真実
オレはやんすさんの話を聞いて複雑な気持ちになった。オレも過去に信頼していた人に裏切られたことがある。それは今でも引きずってて、正直やんすさんみたいに前向きにはなれない。
やんすさんは大人だな…。
オレなんかの言葉で変われるなんて…。
「だからもし…自分の力でモンスターを倒せることができたらカラオケに行きたいです。ひなたしゃん、一緒に行ってくれますか?」
「……歌うのは勘弁だけど、付き合いますよ」
「はいっ、約束ですよ」
やんすさんはニッコリ笑った。
「お客様、料理をお持ちしました」
タイミングよく、扉の向こうからクロさんの声が響いた。
「はいはいはい」
やんすさんは上機嫌で扉を開ける。
「失礼します。小倉抹茶うどんと夏野菜のスライム炒めをお持ちしました」
クロさんがお盆に乗せた料理をテーブルの上に置く。どちらの料理からも湯気が出ていて美味しそうだった。
「うっは、めちゃくちゃ美味しそうです!」
やんすさんは早速小倉抹茶うどんにかぶりつく。
「んんんんまいっ! 小倉と抹茶だから激甘かと思いきや意外とあっさりしてて、あと二杯はいけそうです!」
「ありがとうございます。小倉抹茶うどんはスタミナアップ、魔力アップ、防御力アップの効果があります」
「むむっ!? これはただの食べ物じゃなかったんですね!?」
「はい。効果があるのとないのとではまた戦いに差が出ますから、戦いに行くときは喫茶トムで食事をするのがオススメです。…ひなたさんは食べないのですか?」
クロさんがジッとこっちを見てくる。
オレは目の前に置かれた夏野菜のスライム炒めを見てためらっていた。
スライムらしきものはパッと見てわからないし、うまそうだが…。
「夏野菜のスライム炒めは攻撃力アップ、HPアップ、炎耐性アップです。できれば今食べることをオススメします」
やんすさんは大人だな…。
オレなんかの言葉で変われるなんて…。
「だからもし…自分の力でモンスターを倒せることができたらカラオケに行きたいです。ひなたしゃん、一緒に行ってくれますか?」
「……歌うのは勘弁だけど、付き合いますよ」
「はいっ、約束ですよ」
やんすさんはニッコリ笑った。
「お客様、料理をお持ちしました」
タイミングよく、扉の向こうからクロさんの声が響いた。
「はいはいはい」
やんすさんは上機嫌で扉を開ける。
「失礼します。小倉抹茶うどんと夏野菜のスライム炒めをお持ちしました」
クロさんがお盆に乗せた料理をテーブルの上に置く。どちらの料理からも湯気が出ていて美味しそうだった。
「うっは、めちゃくちゃ美味しそうです!」
やんすさんは早速小倉抹茶うどんにかぶりつく。
「んんんんまいっ! 小倉と抹茶だから激甘かと思いきや意外とあっさりしてて、あと二杯はいけそうです!」
「ありがとうございます。小倉抹茶うどんはスタミナアップ、魔力アップ、防御力アップの効果があります」
「むむっ!? これはただの食べ物じゃなかったんですね!?」
「はい。効果があるのとないのとではまた戦いに差が出ますから、戦いに行くときは喫茶トムで食事をするのがオススメです。…ひなたさんは食べないのですか?」
クロさんがジッとこっちを見てくる。
オレは目の前に置かれた夏野菜のスライム炒めを見てためらっていた。
スライムらしきものはパッと見てわからないし、うまそうだが…。
「夏野菜のスライム炒めは攻撃力アップ、HPアップ、炎耐性アップです。できれば今食べることをオススメします」
