
僕らのらんど
第7章 真実
「…今?」
「はい。実はひなたさんにお願いがありまして…。今から僕と一緒にモンスターを狩りに行ってほしいんです」
「!」
「実は夜間に、少々厄介なモンスターが徘徊するようになりまして。周辺では僕と隣の理容師の昭玄さんとでモンスターを狩ってるんですが、最近数が多くて困ってるんです」
「それってどんなモンスターなんですか?」
「レッドトード。炎を吐くカエルのモンスターです。レベルは18で低いのですが、なにしろ数が多いのと、あちこち炎を吐きまくって民家を燃やしてしまうので手を焼いているんです」
「うげっ…。カ、カエルですか…。あっしは苦手ですね…」
やんすさんが顔をしかめる。
「でも武器がないんじゃ戦えない」
「それは安心してください、武器と防具はお渡しします」
そう言うとクロさんは部屋のクローゼットを開けた。なんとそこには剣や槍、弓矢や銃、盾や鎧などが何種類か置いてあった。
「…クロさんって何者?」
「これはこの店のオーナー、トムさんのです。僕は一ヶ月前に虎生さんに声をかけられて、この喫茶店に転送されました。それまでは北海道で戦ってました」
「虎生に? え、じゃあクロさんの店じゃないのになぜここで料理を?」
「それは僕が料理人だからです。オーナーのトムさんは食材の調達中にモンスターに襲われてログアウトしました」
「…なっ、ログアウト!?」
「はい、ログアウトです。この仮想世界で死ぬことはつまり、ゲームからログアウトするということなのです。もしかしてご存知なかったですか?」
「仮想世界っ……」
その言葉を聞いて、バラバラだったパズルのピースが全て合わさったような気がした。
「や、やっぱりあっしたちはアプリゲームにダイブしてたんですね!」
「じゃあ、今まで死んだ奴らは……」
「ええ、現実世界では生きています」
その言葉を聞いて、全身の力が一気に抜けた。
「はい。実はひなたさんにお願いがありまして…。今から僕と一緒にモンスターを狩りに行ってほしいんです」
「!」
「実は夜間に、少々厄介なモンスターが徘徊するようになりまして。周辺では僕と隣の理容師の昭玄さんとでモンスターを狩ってるんですが、最近数が多くて困ってるんです」
「それってどんなモンスターなんですか?」
「レッドトード。炎を吐くカエルのモンスターです。レベルは18で低いのですが、なにしろ数が多いのと、あちこち炎を吐きまくって民家を燃やしてしまうので手を焼いているんです」
「うげっ…。カ、カエルですか…。あっしは苦手ですね…」
やんすさんが顔をしかめる。
「でも武器がないんじゃ戦えない」
「それは安心してください、武器と防具はお渡しします」
そう言うとクロさんは部屋のクローゼットを開けた。なんとそこには剣や槍、弓矢や銃、盾や鎧などが何種類か置いてあった。
「…クロさんって何者?」
「これはこの店のオーナー、トムさんのです。僕は一ヶ月前に虎生さんに声をかけられて、この喫茶店に転送されました。それまでは北海道で戦ってました」
「虎生に? え、じゃあクロさんの店じゃないのになぜここで料理を?」
「それは僕が料理人だからです。オーナーのトムさんは食材の調達中にモンスターに襲われてログアウトしました」
「…なっ、ログアウト!?」
「はい、ログアウトです。この仮想世界で死ぬことはつまり、ゲームからログアウトするということなのです。もしかしてご存知なかったですか?」
「仮想世界っ……」
その言葉を聞いて、バラバラだったパズルのピースが全て合わさったような気がした。
「や、やっぱりあっしたちはアプリゲームにダイブしてたんですね!」
「じゃあ、今まで死んだ奴らは……」
「ええ、現実世界では生きています」
その言葉を聞いて、全身の力が一気に抜けた。
