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僕らのらんど

第7章 真実

「えええっ…!? カエルの肉なんて…」

「ああ、カエルは鶏肉みたいな味がするらしいな」

「ひなたくん、食べたことあるの!?」

「ねぇよ。ゲテモノ食いはもう勘弁」

まあ、クロさんの手にかかればうまいんだろうけど。

「どりゃあああああ!!」

昭玄さんが大剣を振り回して次々とレッドトードを斬り倒していく。建物の屋上では、やんすさんとゆず先輩が遠距離攻撃を仕掛けていた。

「よし、オレたちも負けてられないな」

オレも次々と沸き出るレッドトードをぶった斬っていく。
レッドトードを倒すと、視界の右下に一瞬だけ『レッドトードの肉×3』『レッドトードの油×1』と表示がでた。

「ええいっ!」

まり先生も必死に薙刀を振り降ろす。

《グエッ グエエエッ》

「え、うそっ…抜けない…? きゃああ!!」

薙刀がレッドトードの背中に食い込んでしまったため、まり先生は暴れるレッドトードに振り落とされてしまった。

「まり先生っ!!」

「いたたっ…! もう、なによあのカエル、皮膚固すぎっ…」

「!」

オレは薙刀が刺さったままのレッドトードを凝視した。

「あいつだけ、他のカエルより赤黒い…」

オレは刀を構えて、レッドトードに斬りかかった。

「!」

他のレッドトードよりも手応えが少ない。

「ひなたさん!」

その時、クロさんが忍者のように上から降りてきたかと思うと、

「気を付けてください。たまに手強いのが出てきますから」

そう言って薙刀が刺さったままのレッドトードに斬りかかった。しかしけっこうな回数の攻撃を受けてるにも関わらず、レッドトードはなかなか倒れない。

「皆さん、そこから離れてください!! そいつはあっしのこの爆弾攻撃で粉々にしてやりますよ!!」

やんすさんが屋上からこっちに向かって叫ぶ。
オレたちがレッドトードから一旦離れると、リュックに詰めた爆弾を次々とレッドトードに投げ落とした。

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