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僕らのらんど

第7章 真実

ドオオンッ! ドオオンッ!

凄まじい爆発音が響く。
レッドトードの姿はたちまち煙で見えなくなってしまった。

「ちょっ…ケホッ…やりすぎだろ」

オレたちは口を手で押さえながら、視界が開けるのを待った。その時、微かに赤色の縄みたいなものが屋上に伸びていくのが見えた。

「ひあああっ!!」

やんすさんの悲鳴。

「まさか…」

視界が開けると、やんすさんの体にレッドトードの長い舌が巻き付いているのが見えた。

「やんすさん!!」

レッドトードはやんすさんの体を引き寄せて、口に運ぼうとしている。

「あれだけ攻撃を受けてるのにびくともしないなんてっ…」

屋上からはやんすさんを助けようと、必死でゆず先輩がレッドトードに向かって矢を放っていた。

「風早! だめだ、攻撃しても全然歯が立たない! 一体どうすればっ…」

ゆず先輩は矢を放ちながら叫んだ。

「くっ…」

このままではやんすさんが──いや、ここでやられればやんすさんはログアウトできる?

そう思ったオレは複雑な表情でやんすさんを見た。
それに気づいたのか、やんすさんは頭を横に振った。

「あ、あっしは…死にましぇん!!」

「!」

「こんなっ…カエルに食べられて死ぬなんて、ぜ~~ったい嫌です!! それにせっかくみなしゃんと会えたのにお別れなんてっ…あっしは最後まで諦めませんからねっっ!!」

「やんすさん…」

やんすさんは涙目になりながらも、右手に持っていた爆弾をレッドトードの口の中に放り投げた。

ドオオンッ!!

「やんすさんっ!!」

爆風から身を庇いながら、やんすさんの姿を探す。
すると、煙の中からヨロヨロと歩いてくる人影が見えた。

「やんすさん!!」

オレとまり先生が駆け寄る。

「浄化!!」

すぐさま、まり先生がやんすさんに回復魔法をかける。やんすさんのHPバーはほんのわずか残っているだけで真っ赤だった。

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