僕らのらんど
第7章 真実
「どりゃあああああ!!」
今度は昭玄さんが死神の背後から攻撃を仕掛ける。
その気配を察し、機敏に動く鎧の死神。
昭玄さんの渾身の一撃を長剣で受け止めると、二人の間に激しく火花が飛び散った。
「ふぬっ…ぬぬぬっ…!」
二人の力が押し合う。
若干、昭玄さんが押してるような気がしたが、次の瞬間、死神の左手から発せられた黒い気の塊によって昭玄さんの体が吹き飛ばされた。
「ぬあああああっ!!」
「昭玄さんっ!!」
昭玄さんの体は建物の壁に激しく叩きつけられる。
「まさかっ…魔法も使えるの!?」
まり先生が愕然とする。
「……んだよ、これ……」
死神はゆっくりとこっちに向かってくる。
「うそっ……やばいよ、ひなたくん!」
「ひ、ひなたしゃん、ここはひとまず逃げた方がっ……」
まり先生がオレの腕を引っ張って逃げようとする。
が、オレはそれを払いのけた。
「ひなたくん!?」
「負けたら契約違反ってなんだよ…! こんなの、プレイヤーをバカにしてるとしか思えねぇだろ!」
怒りが沸々と込み上げてくる。
最初は訳がわからず、死ぬかもしれないって怯えて戸惑うばかりだった。でもここは仮想世界だということがわかった。死んでもリアルでは死なないとわかったのに、それなのに逃げるのか? また何もできずに誰かを犠牲にするのか?
──オレはもう、そんなのは嫌だ。
「…契約違反? 上等じゃねぇか! だったらとことん相手してやるよ!!」
オレは刀を握りしめて死神に向かって走り出した。
「だめだ、ひなたさんっ…!!」
微かにクロさんの声がするが、オレには届いてない。ただ目の前の敵を倒すことだけを考えて、刀を振り降ろした。
キィィィン!!
オレの攻撃は死神の長剣によって防御された。すぐに間を取って、別の方向から隙を突く。が、また防御される。
「くそっ…!」
やっぱりそう簡単に攻撃が当たるわけないか。
でもまだこっちも攻撃を受けていない。
まだいける…!
今度は昭玄さんが死神の背後から攻撃を仕掛ける。
その気配を察し、機敏に動く鎧の死神。
昭玄さんの渾身の一撃を長剣で受け止めると、二人の間に激しく火花が飛び散った。
「ふぬっ…ぬぬぬっ…!」
二人の力が押し合う。
若干、昭玄さんが押してるような気がしたが、次の瞬間、死神の左手から発せられた黒い気の塊によって昭玄さんの体が吹き飛ばされた。
「ぬあああああっ!!」
「昭玄さんっ!!」
昭玄さんの体は建物の壁に激しく叩きつけられる。
「まさかっ…魔法も使えるの!?」
まり先生が愕然とする。
「……んだよ、これ……」
死神はゆっくりとこっちに向かってくる。
「うそっ……やばいよ、ひなたくん!」
「ひ、ひなたしゃん、ここはひとまず逃げた方がっ……」
まり先生がオレの腕を引っ張って逃げようとする。
が、オレはそれを払いのけた。
「ひなたくん!?」
「負けたら契約違反ってなんだよ…! こんなの、プレイヤーをバカにしてるとしか思えねぇだろ!」
怒りが沸々と込み上げてくる。
最初は訳がわからず、死ぬかもしれないって怯えて戸惑うばかりだった。でもここは仮想世界だということがわかった。死んでもリアルでは死なないとわかったのに、それなのに逃げるのか? また何もできずに誰かを犠牲にするのか?
──オレはもう、そんなのは嫌だ。
「…契約違反? 上等じゃねぇか! だったらとことん相手してやるよ!!」
オレは刀を握りしめて死神に向かって走り出した。
「だめだ、ひなたさんっ…!!」
微かにクロさんの声がするが、オレには届いてない。ただ目の前の敵を倒すことだけを考えて、刀を振り降ろした。
キィィィン!!
オレの攻撃は死神の長剣によって防御された。すぐに間を取って、別の方向から隙を突く。が、また防御される。
「くそっ…!」
やっぱりそう簡単に攻撃が当たるわけないか。
でもまだこっちも攻撃を受けていない。
まだいける…!