僕らのらんど
第8章 集結
「大丈夫? 喉乾いてない?」
つくし先生が部屋から出ていくのを見届けると、まり先生が冷蔵庫からペットボトルの水を出してくれた。
「サンキュ」
それを受けとり、ゴクゴク飲んで喉を潤す。
「はぁ…生き返った。あ、飲む?」
やけに視線を感じたので、まり先生も喉が乾いたのかとペットボトルを渡そうとすると、
「えっ…わ、私はいいからっ…!」
なぜか全力で断られた。
「…てか、まり先生、ちゃんと寝ろよな」
「えっ…あ、うん」
「オレはもう、大丈夫だからさ」
オレがそう言うと、今度は目をそらされた。
そして少し目を泳がせながら、
「そうね、今日はぐっすり眠れそうだわっ」
なんて言うもんだから、オレは思わず鼻で笑ってしまった。
まり先生は年上なのに、たまに妹みたいに感じる。
「……妹か……」
「ん?」
「あ、いや……」
そういえばあの夢の中に出てきた『菜々』という少女は、オレを『お兄ちゃん』と呼んでいた。
オレに妹なんていないのに……。
二階の会議室に向かうために廊下を歩いていると、ゆず先輩とクロさんがこっちに気づいて駆け寄ってきた。
「ひなたさん!」
「風早! もう大丈夫なのか?」
「はい、心配かけてすみませんでした」
ゆず先輩もクロさんも無事で良かった。
「なんか他のプレイヤーに助けられたって聞いたけど…」
「ああ、月影さんだ! 彼は武闘家なんだが、すごく強いんだ! それに魔法使いのまあやさんと、僧侶のアキラさんと…とにかくみんな二階の会議室で風早が来るのを待ってるから早く行くぞ!」
目をキラキラさせながらゆず先輩がオレの腕を引っ張る。
こんなゆず先輩を見るのは初めてだ。
会議室に着くと、更にやんすさん、昭玄さんが出迎えてくれた。
「ひなたしゃああああん!」
泣きながら抱きついてこようとするやんすさんを避けると、やんすさんはバランスを崩して迷彩服を着ている男の背中にぶつかってしまった。
つくし先生が部屋から出ていくのを見届けると、まり先生が冷蔵庫からペットボトルの水を出してくれた。
「サンキュ」
それを受けとり、ゴクゴク飲んで喉を潤す。
「はぁ…生き返った。あ、飲む?」
やけに視線を感じたので、まり先生も喉が乾いたのかとペットボトルを渡そうとすると、
「えっ…わ、私はいいからっ…!」
なぜか全力で断られた。
「…てか、まり先生、ちゃんと寝ろよな」
「えっ…あ、うん」
「オレはもう、大丈夫だからさ」
オレがそう言うと、今度は目をそらされた。
そして少し目を泳がせながら、
「そうね、今日はぐっすり眠れそうだわっ」
なんて言うもんだから、オレは思わず鼻で笑ってしまった。
まり先生は年上なのに、たまに妹みたいに感じる。
「……妹か……」
「ん?」
「あ、いや……」
そういえばあの夢の中に出てきた『菜々』という少女は、オレを『お兄ちゃん』と呼んでいた。
オレに妹なんていないのに……。
二階の会議室に向かうために廊下を歩いていると、ゆず先輩とクロさんがこっちに気づいて駆け寄ってきた。
「ひなたさん!」
「風早! もう大丈夫なのか?」
「はい、心配かけてすみませんでした」
ゆず先輩もクロさんも無事で良かった。
「なんか他のプレイヤーに助けられたって聞いたけど…」
「ああ、月影さんだ! 彼は武闘家なんだが、すごく強いんだ! それに魔法使いのまあやさんと、僧侶のアキラさんと…とにかくみんな二階の会議室で風早が来るのを待ってるから早く行くぞ!」
目をキラキラさせながらゆず先輩がオレの腕を引っ張る。
こんなゆず先輩を見るのは初めてだ。
会議室に着くと、更にやんすさん、昭玄さんが出迎えてくれた。
「ひなたしゃああああん!」
泣きながら抱きついてこようとするやんすさんを避けると、やんすさんはバランスを崩して迷彩服を着ている男の背中にぶつかってしまった。