
僕らのらんど
第8章 集結
「わ、忘れたとは言わせませんよ! 事が全て済んだら、とことんカラオケに付き合ってもらいますからね! 覚悟しててくださいね!」
「やんすさん……」
オレは力なく笑った。
何を言われるかと思ったら、カラオケのことだなんて……やんすさんらしい。
「忘れてませんよ…帰って来たら必ず付き合います」
「はい! 絶対に必ず帰って来てくださいね! あと、一曲は歌ってくださいね!」
そう言いながらやんすさんは涙を流す。
オレは目頭が熱くなるのを感じながら頷いた。
「カラオケならわても得意やで! かわいい~~かわいい~~おれのぉぉぉぉぉ~~いもうとよぉぉぉぉぉぅぅううう~~」
「わわっ、急に歌うなぴょん! ウサ耳がひん曲がるとこだったぴょん!」
昭玄さんのすぐ後ろにいたうさぴょんが、怒りながらピョンピョン跳ねる。
「え~なになに? みんなでカラオケパーティーするの? あたしもやりたーい!」
アカツキが楽しそうに話に割り込んできた。
天然なのか楽天家なのか、緊急事態なのに全く焦ってる様子はない。
「じゃあ僕は、美味しい料理を皆さんにご馳走しないとですね」
クロさんが話に乗る。
「ひなたさん、今度はレッドトードの唐揚げをご馳走するので、ぜひ喫茶トムに食べに来てくださいね」
「う、それは……」
「待ってますよ」
「はい…」
オレは渋々頷いた。
「風早!」
ゆず先輩がオレを呼ぶ。
「私はずっと風早に謝りたかった。あの時…古賀に利用されそうになったとき、風早は私を助けようとしてくれたのに、私は風早のことを信じられなくて…本当にすまなかった!」
ゆず先輩はそう言うと深く頭を下げた。
「そんなの、ゆず先輩が謝ることじゃないですよ。むしろゆず先輩は被害者なんですから…。それにゆず先輩がいなかったらオレはとっくに死んでいた。大事な仲間にも会えなかった。だからゆず先輩にはすごく感謝してる」
「風早っ…」
「あ、そうだ」
オレは振り返って、月影さんの元に歩いて行った。
「やんすさん……」
オレは力なく笑った。
何を言われるかと思ったら、カラオケのことだなんて……やんすさんらしい。
「忘れてませんよ…帰って来たら必ず付き合います」
「はい! 絶対に必ず帰って来てくださいね! あと、一曲は歌ってくださいね!」
そう言いながらやんすさんは涙を流す。
オレは目頭が熱くなるのを感じながら頷いた。
「カラオケならわても得意やで! かわいい~~かわいい~~おれのぉぉぉぉぉ~~いもうとよぉぉぉぉぉぅぅううう~~」
「わわっ、急に歌うなぴょん! ウサ耳がひん曲がるとこだったぴょん!」
昭玄さんのすぐ後ろにいたうさぴょんが、怒りながらピョンピョン跳ねる。
「え~なになに? みんなでカラオケパーティーするの? あたしもやりたーい!」
アカツキが楽しそうに話に割り込んできた。
天然なのか楽天家なのか、緊急事態なのに全く焦ってる様子はない。
「じゃあ僕は、美味しい料理を皆さんにご馳走しないとですね」
クロさんが話に乗る。
「ひなたさん、今度はレッドトードの唐揚げをご馳走するので、ぜひ喫茶トムに食べに来てくださいね」
「う、それは……」
「待ってますよ」
「はい…」
オレは渋々頷いた。
「風早!」
ゆず先輩がオレを呼ぶ。
「私はずっと風早に謝りたかった。あの時…古賀に利用されそうになったとき、風早は私を助けようとしてくれたのに、私は風早のことを信じられなくて…本当にすまなかった!」
ゆず先輩はそう言うと深く頭を下げた。
「そんなの、ゆず先輩が謝ることじゃないですよ。むしろゆず先輩は被害者なんですから…。それにゆず先輩がいなかったらオレはとっくに死んでいた。大事な仲間にも会えなかった。だからゆず先輩にはすごく感謝してる」
「風早っ…」
「あ、そうだ」
オレは振り返って、月影さんの元に歩いて行った。
