僕らのらんど
第9章 それぞれの想い
まさかれんじが人殺しをしていたなんて…。
「そんなこと言えるわけないよな…」
僕はハアッとため息をついた。
れんじはアカツキちゃんのことが大事だから、アカツキちゃんから離れたんだ。
記憶を思い出さなければ二人は一緒にいられたのに、やるせないよな…。
「あれ? アキラじゃん! こんな所で何してるの~?」
噂をすればアカツキちゃんだ。
「今からみんなと庭で花火するんだよ! アキラも一緒にやろうよ~!」
アカツキちゃんはいつもと変わらない感じで元気いっぱいに振る舞う。
「アカツキちゃん…」
「ん?」
「…いや、なんでもない。僕も花火やるよ」
「うんっ、やろうやろう!」
れんじの気持ちが少しだけわかった。
アカツキちゃんには余計なことを考えさせたくない。いつでも笑顔でいてほしいって思ったんだ。
庭にはすでにプレイヤーの皆が集まっていた。
まあやさん、月影、やんすさん、昭玄さん、ゆずさん、まりさん、クロさん、そらじじい、兎太郎、ヒイラギちゃん、ミーカさん、黒魔女さん。
で、僕とアカツキちゃん。
みんな手持ち花火で遊んでいると、昭玄さんがでかいのを担いで持ってきた。
「ちょっ…それはまさか…」
「やっぱ花火といやぁ、打ち上げ花火でっせ!」
昭玄さんは大きな筒を手際よく固定すると、ためらいもなく火をつけた。
「わわ、逃げっ…」
ヒュウウウウウ パンパン!
瞬間、色とりどりの大きな花火が夜空にパッと咲いて辺りが明るくなった。
「わあああっ…キレイ~」
みんな天を仰いで花火に釘付けになる。
「そういえば今年はまだ花火を見てなかったんだわ」
僕の隣でまあやさんが呟いた。
「まさかこんな所で花火を見られるなんて…不思議よね。ここは仮想世界なのに現実世界みたい」
「……うん」
僕はまあやさんの横顔に思わず見とれてしまった。
そして『現実世界なんて戻れなくていい。まあやさんとずっとここにいたい』って思ってしまった。
「そんなこと言えるわけないよな…」
僕はハアッとため息をついた。
れんじはアカツキちゃんのことが大事だから、アカツキちゃんから離れたんだ。
記憶を思い出さなければ二人は一緒にいられたのに、やるせないよな…。
「あれ? アキラじゃん! こんな所で何してるの~?」
噂をすればアカツキちゃんだ。
「今からみんなと庭で花火するんだよ! アキラも一緒にやろうよ~!」
アカツキちゃんはいつもと変わらない感じで元気いっぱいに振る舞う。
「アカツキちゃん…」
「ん?」
「…いや、なんでもない。僕も花火やるよ」
「うんっ、やろうやろう!」
れんじの気持ちが少しだけわかった。
アカツキちゃんには余計なことを考えさせたくない。いつでも笑顔でいてほしいって思ったんだ。
庭にはすでにプレイヤーの皆が集まっていた。
まあやさん、月影、やんすさん、昭玄さん、ゆずさん、まりさん、クロさん、そらじじい、兎太郎、ヒイラギちゃん、ミーカさん、黒魔女さん。
で、僕とアカツキちゃん。
みんな手持ち花火で遊んでいると、昭玄さんがでかいのを担いで持ってきた。
「ちょっ…それはまさか…」
「やっぱ花火といやぁ、打ち上げ花火でっせ!」
昭玄さんは大きな筒を手際よく固定すると、ためらいもなく火をつけた。
「わわ、逃げっ…」
ヒュウウウウウ パンパン!
瞬間、色とりどりの大きな花火が夜空にパッと咲いて辺りが明るくなった。
「わあああっ…キレイ~」
みんな天を仰いで花火に釘付けになる。
「そういえば今年はまだ花火を見てなかったんだわ」
僕の隣でまあやさんが呟いた。
「まさかこんな所で花火を見られるなんて…不思議よね。ここは仮想世界なのに現実世界みたい」
「……うん」
僕はまあやさんの横顔に思わず見とれてしまった。
そして『現実世界なんて戻れなくていい。まあやさんとずっとここにいたい』って思ってしまった。